新作映画(2018年)
80点 1937年に公開された『スタァ誕生』の3度目のリメイク。本作は前作にあたる1976年の『スター誕生』のように音楽業界を舞台にしています。私は過去3作は未見です。鑑賞理由は単純で、話題だったからです。後、ブラッドリー・クーパーの監督と…
80点 この世界には、「スーパーヒーロー」がいる。アメリカにはスーパーマンが、ゴッサムシティにはバットマンが、日本にはウルトラマンが、そしてインドには、パッドマンがいる。本作は、インドで生理用ナプキンを発明し、インド中の女性を救った男、「パ…
90点 最初は存在すら知らなかった本作。Twitterでフォローさせていただいている方が激推しされていたので存在を知り、時間もぴったり合ったので鑑賞してきた次第です。 本作をポスターだけで判断すると、旬の若手俳優を集めたティーン向け映画のように思わ…
85点 『鉄男』『野火』など、常に「一線を越える人間」を描いてきた塚本晋也監督の最新作は、何と時代劇。ある村を舞台にして、人間の暴力についてを極限まで研ぎ澄まされた構成で描きます。上映前から情報は知っていて、塚本晋也監督には『野火』でノック…
77点 現在大ヒット中の「ハリー・ポッター 魔法ワールド」第2弾。前作も大ヒットしたそうで、さすがハリポタだなと思ったのですが、個人的には微妙な出来の作品でした。なので、本作の出来次第ではシリーズを追っていくのを止めようと思っていたくらいで…
88点 『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』を手掛けた、カートゥーン・サルーン制作のアニメーション映画。第90回アカデミー賞長編アニメーション部門にノミネートされた事でも記憶に新しい作品です。私も本作の存在については大分前から知っており、NET…
97点 NETFLIXで配信された、メキシコのある家族を淡々と描いた映画。監督はアルフォンソ・キュアロン。キュアロン監督作で観ているのは『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』と『ゼロ・グラビティ』のみ。どちらも好きですが、監督の名前ではそこまで観…
94点 「21世紀最も怖いホラー」と大評判の本作。昨年あたりから「ホラーで怖い思いをしたい」と思っていた私としては見逃すわけにはいきません。というわけで、鑑賞してきました。 鑑賞してみると、噂に違わずメチャクチャ怖く、さらに「厭な」ホラー映…
88点 今は12月ですが、本作を鑑賞したのは実は7月。何故、こんなに書くのが遅くなったのか?それは、単純に私が書くのを忘れていたからだ!つい最近この失態に気付きました。素晴らしい作品だっただけに、こんなにまで遅れたことがちょっと申し訳なくな…
87点 遂に公開された、『ドラゴンボール超 ブロリー』。私の『ドラゴンボール』に対する熱は実は程々でして。そりゃ原作は全部読みましたけど、劇場版を観たのはもう随分前のことだし、TVシリーズも見たり見なかったりです。ただ、せっかくリアルタイムで…
88点 メキシコ麻薬カルテルとの「戦争」を描いた『ボーダーライン』の続篇。前作はエミリー・ブラントの視点に絞ることで、彼女のような「普通の人」には決して超えられない境界(ボーダー)を描きました。翻って、本作にはエミリー・ブラントは出ず、それ…
80点 タイ発のサスペンス映画。本国では大ヒットをしているそうです。私はアフター6ジャンクションで取り上げられていたことで存在を知って興味を持ち、10月にちょうど近隣の映画館で上映開始したので鑑賞しました。私が観た時は、都内の映画館では満員…
85点 『狼よさらば』のリメイク作品。監督はイーライ・ロス。私はグロがダメなので、実はこの監督は敬遠していました。だってフィルモグラフィを見ると、『ホステル』とか『グリーン・インフェルノ』とか『ノック・ノック』とかいかにも私が苦手そうな作品…
78点 11月に公開され、今なお尻上がりに興行を伸ばしているQUEENのボーカリスト、フレディ・マーキュリーの伝記映画。私のQUEENの知識は、『ジョジョの奇妙な冒険』にスタンド能力の名前で出てきたな程度の浅はかとすらいえないレベル。そんな…
78点 『止められるか、俺たちを』。これを読むと全盛期の若松プロのエネルギーに溢れる姿を描いた伝記映画かと思われます。しかし、実際に観てみると、それほどの勢いはなく、どちらかと言えば、白石監督から見た憧れ込みの「若松プロ」を描いた作品だった…
70点 ニコラス・ケイジ。この名前を聞いて思い出すのは、どんな映画に出ても崩れることのないオーバー・アクト。必要以上に怒り、泣き、笑う。必要以上に力を入れて演技をするため、普通の映画に出るとそれが浮いてしまい、それがギャグに見えてしまうこと…
93点 公開当初は観るつもりはなかったのですが、評判を耳にしたので観る気になった作品。時間もできたので鑑賞してきました。 映画を探す場合、自分のアンテナだけだと限界があるため、他の人の意見を聞いて観た映画が素晴らしいものだと何故だか得した気…
67点 「スパイダーマン」に登場する人気ヴィラン、ヴェノム。本作は彼を主人公にしたスピン・オフ作品です。予告では散々「悪」であることを強調し、『デッドプール』よろしくダーク・ヒーローもののような雰囲気を醸し出していました。ただ、デッドプール…
65点 スタジオ4℃制作の日本とフランスの合作映画。スタジオ4℃は以前制作した『鉄コン筋クリート』が大変素晴らしい出来だったため、本作は制作を知った時から楽しみにしていました。鑑賞してみると、確かにアニメーションは素晴らしかったです。しかし、…
92点 『クレイジー・リッチ』と同じく、キャストの大半がアジア系で占められている本作。キャストがほとんどアジア系。これだけでも大変画期的な作品ですが、本作のそれ以上に画期的な点は、「全編PC画面のみで進む」という点でしょう。最初にこの映画の存…
65点 アメリカで公開され、ホラー映画として記録的な大ヒットを飛ばしている本作。私は去年から「ホラーで怖い目に遭いたい」という欲望にかられていまして。なので、それまであまりホラーは観なかったのですが、ちょこちょこ気になった作品は観るようにし…
89点 原作は未読です。本作を観ようと思った理由は、監督が吉田恵補さんだったため。今年の2月に観た『犬猿』がかなり面白かったので、彼の作品はとりあえず追っていこうと思いました。 本作はさながら、登場人物全員の強すぎる気持ちをグチャグチャに混…
80点 ハリウッド初のキャストが全てアジア系である本作。これまで、ハリウッドの中でのアジア人とは、ごく一部の例外を除き、型通りの存在としてしか描かれてきませんでした。 しかし、時代は変わりました。人種差別、性差別的な風潮は律されるようになり…
77点 インディーズ映画『アメリカン・スリープオーバー』で注目され、『イット・フォローズ』の大ヒットにより、一躍ヒットメーカー的な存在となったデビット・ロバート・ミッチェル。順調にホップ・ステップをし、今最も注目されている監督である彼がジャ…
45点 『フリクリ』の続篇2部作の2作目。前作『オルタナ』は『フリクリ』である意味がない、と書きましたが、本作は『オルタナ』と比べれば、前作と直接つながっているだけあって、まだ『フリクリ』らしさがある作品でした。ただ、それだけに、前作とは違…
47点 はじめに 「もう、ギンギンじゃんかよ」 「もう」というか、20年くらい前に発表された前作からして「ギンギン」だった『フリクリ』。私はリアルタイムで見たわけではないですが、アニメに興味を持ち始めたときにレンタルで見ました。初めて前作を見…
87点 世の不正を正し、世界を均衡化(equalize)させる男、ロバート・マッコール。人は彼を、「イコライザー」と呼ぶーーー。 本作は、彼の活躍を描いた2014年の作品『イコライザー』の続篇となります。前作は「ナメてた相手が殺人マシーンでした」も…
87点 最近、韓国映画で多く見られる過去の民主化運動を扱った作品。今年にも、光州事件を描いた『タクシー運転手 約束は国境を越えて』が4月に公開されました。本作はこの作品のすぐ後に起こった、警察が1人の青年を拷問死させたことに端を発する大規模…
89点 原作未読、TVアニメも未視聴。絵柄も所謂「児童向け」アニメ。これだけ材料が揃えば普段は観ないのですが、何故観たのかというと、監督が高坂希太郎さんだからです。彼はスタジオジブリ出身のアニメーターで、『千と千尋の神隠し』や『風立ちぬ』で作…
86点 予告は観ていましたが、最初は完全にノーマークで、観る気はありませんでした。しかし、『寝ても覚めても』を観ようと思ったとき、カンヌに出品された『寝ても覚めても』を観て、同じく小規模公開である本作を観ないのは何か違うのではないか?という…