暇人の感想日記

映画、アニメ、本などの感想をつらつらと書くブログです。更新は不定期です。

2010年代TVアニメ各年のベスト作品&ベスト10

 2010年代は終わりました。現在は2020年、『AKIRA』と同じく東京オリンピックが開催されるかと思いきや、まさかのコロナウイルスによる延期になってしまいました。しかも連日状況は悪くなる(というか、オリンピックが延期になった途端に悪くなりましたよねー)一方で、この週末は外出自粛要請まで出てしまいました。2020年はオリンピックイヤーで(一部の人間にとっては)華々しい年になるはずだったのに、とんだ災難です。

 

 まぁ、とにもかくにも、2010年代という1つの年代が終わったわけです。そうなると人間という奴は何らかの「まとめ」をしたくなる生き物。映画ならば平成のベストとかそれこそ2010年代のベストとかを決めている人もいると思います。今回、私はそれのアニメ版をやろうというわけです。映画もやろうとしたのですけどその年代のベストを選べるほど観ていないなと思ったので断念した次第です。でも、アニメならできるのではないかと思いました。とりあえず2010年代の初め頃からアニメ見始めたので。とりあえず2019年度内には間に合いました。・・・そういうことにしておいて。

 

 今回は各年のベスト作品を発表し、その後にどうせなのでその年のベスト10を発表したいと思います。ちなみに、作品の選定においてはWikipediaの年代別アニメ作品一覧を参考にしました。ただ、全てのアニメを見ているわけではないので、ひょっとしたら抑えておかねばならない名作が入ってないかもしれません。まぁそこはご愛敬ということで。では、行ってみましょう。

 

2010年ベスト作品:「四畳半神話大系


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 アニメを見ていると、それまで見たこともない映像を見せられ、度肝を抜かされることがあります。というわけで、2010年のベスト作品は湯浅政明監督作品のこちら。私にとってのファースト・湯浅です。森見登美彦先生の原作が持つ軽快な語りをそのまま映像にして見せた作品で、浅沼晋太郎さんの演技が最高でした。ストーリーも拗らせまくった恋愛下手が最後に自分の殻を破る話で、ちょうど受験を控えた高校生であった私にはドはまりする内容であったのもベスト選出理由です。ここから私の湯浅歴が始まったのでした・・・。

 

2010年のTVアニメベスト7

①「四畳半神話大系

②「けいおん!!

③「STAR DRIVER 輝きのタクト

④「デュラララ!!

⑤「刀語

⑥「Angel Beats!

⑦「ルパン三世 the Last Job」

 

 2010年に見たTVアニメは合計7本でした。見始めということもあり、少ないです。1位以下に関しては、日常モノの火付け役でありながら、同時に絶対に訪れる「別れ」も描こうとしてる点に感動した②、榎戸洋司さんの脚本が光る独特かつ何か爽快なロボット青春学園アニメな③、「ブギーポップ」的な群像劇、多様な視点と「池袋ウェストゲートパーク」的なワイワイ感が楽しかった④、アクションというよりは、やっぱり屁理屈で戦う⑤までは良かった。でも、中盤までは良かったけどラストが詰めすぎな⑥と超残念な「Last Job」である⑦はやや否定的な意見を持っています。

 

 

2011年ベスト作品:「魔法少女まどか☆マギカ

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 2011年は激戦の年です。その中で本作を選ぶということがベタってのは分かってます。でも、2010年代を代表するアニメですし、何より見た時の衝撃が凄まじかった。話が進むごとにどんどん先が読めなくなる展開、そして膨らみ切った話を綺麗にまとめ上げた脚本、そして素人の私でも理解できた本作が持つ魔法少女ものに対する革新性で、「見たことがあるのに見たことがないアニメ」を見ている気持ちにさせられ、本作の全てに圧倒されていました。後、多分初めてネットで見たアニメだと思う。

 

2011年TVアニメベスト10

①「魔法少女まどか☆マギカ

②「STEINS;GATE

③「放浪息子

④「輪るピングドラム

⑤「UN-GO

⑥「うさぎドロップ

⑦「銀魂’

⑧「Fate/Zero」

⑨「C」

「日常」

 

 2011年に見たTVアニメは17本でした。2010年と比べるとやや増えました。1位以下は、前半の不穏な伏線張りと、後半の非常にエモーショナルな展開と怒涛の伏線回収が素晴らしすぎた②、「すべてにおいて完璧」だと思っている③、私にとっての初イクニである④、同時に開始した「ギルティクラウン」のオマケだと思っていたらこちらが大本命だった⑤、少女と独身男が「家族」になるまでを丁寧に描いた⑥、やりたい放題が加速した⑦、ufotableの凄さを初めて認識した⑧、経済と金をバトルもので描いた隠れた良作⑨、シュールで中身が全く無い下らなすぎるギャグが最高だった⑩です。ノイタミナが4本も入っています。さすがは全盛期。

 

 

2012年ベスト作品:「氷菓

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 京都アニメーション制作の「日常の謎」を解き明かす青春ミステリー。題材的に地味でつまらない内容になりそうなところを、日常芝居の豊かさ、キャラクターの豊かな演出で素晴らしい作品に仕上げていました。また、本作は謎を解き明かすだけではなく、その先にある「苦さ」も重要で、その「苦さ」を高校生である彼らが知っていき、成長していく姿を描いていました。この点が本作をただのミステリで終わらせない普遍的な青春ストーリーにしていたと思います。「灰色」を望む奉太郎が世界の「色」に気付くという演出も見事でした。現在でも、TVアニメならばマイベスト京アニ作品です。

 

2012年TVアニメベスト10

①「氷菓

②「ジョジョの奇妙な冒険

③「LUPIN THE ⅢRD 峰不二子という女」

④「TARI TARI

⑤「男子高校生の日常

⑥「Fate/Zero(2期)」

⑦「じょしらく

⑧「アクセルワールド

⑨「PSYCHO-PASS サイコパス

⑩「偽物語

 

 2012年に見たTVアニメは23本でした。1位以下は、スタッフの覚悟と愛を感じた②、アニメ化45周年にふさわしい、これまでになかったアダルトなルパン像を作り出した③、青春ものの良作④、高松監督のギャグのキレと、声優の演技で笑わせられた⑤、圧倒的なバトルに興奮させてもらった⑥、雑談だけで見せてしまうという久米田先生と水島監督の力を思い知った⑦、ぶっちゃけ「ソードアートオンライン」より好きな⑧、ディストピアの思考実験として興味深かった⑨、そしてやっぱり1番の思い出は歯磨きプレイの⑩です。

 

 

2013年ベスト作品:「キルラキル

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 GAINAXから独立した『天元突破グレンラガン』の主要スタッフ達が新しく創設したアニメ制作会社、TRIGGER。その第1作目の自社制作作品です。その内容は『天元突破グレンラガン』の変奏のような内容で、ドリルではなくハサミで宇宙を切り裂くと表現できる同じようなアツい展開、二転三転し、総集編すら5分で終わらせる勢いが良すぎるストーリーで、毎週楽しみに見ていました。熱血バトルものでありながら、最終的には1人の少女が「子ども」であるセーラー服から脱却するという、成長物語になった点も素晴らしい着地点だなと思います。

 

2013年TVアニメベスト10

①「キルラキル

②「のんのんびより

③「はたらく魔王さま!

④「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。

⑤「翠星のガルガンティア

⑥「有頂天家族

⑦「ヤマノススメ

⑧「京騒戯画

⑨「物語シリーズ セカンドシーズン」

⑩「ラブライブ!

 

 2013年に見たTVアニメはアニメは20本でした。1位以下は、世界でいちばんやさしい空間を見せてくれた②、魔王と勇者が現世にやってきて日本社会で働くという出オチ感ある設定でありながら素晴らしい改変とテンポで見せてくれた③、八幡さんに共感しまくってしまった④、クオリティの高いオリジナルSFアニメの⑤、森見先生原作の、新たな良作アニメの⑥、5分ながらかなり丁寧に作られている作画アニメの⑦、松原理恵監督の才気がほとばしる⑧、シャフト演出と西尾維新の相性は最高だなと再認識した⑨、少女たちのひたむきな姿に心打たれた⑩です。

 

 

2014年ベスト作品:「SHIROBAKO

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 現在劇場版が公開中の作品。「自分たちのアニメを作る」という夢を持った5人の女性を軸に、アニメを作るということ、そして仕事をするということを描いた作品です。取引先や会社側の都合で振り回され、夢に近づくことが出来ないこともある。それでも、自分たちの理想をかなえるため、そして納期のため、奔走する姿は当時学生だった私でも心を打たれました。それが少しだけ形になった23話には大泣きです。そしてそしてその周囲のキャラも「良いものを作る」という一心で必死になって頑張っているその姿にも。だから作品が完成した時は彼ら彼女らと同じカタルシス、達成感を味わうことができました。社会人になって見返すと、また新たな発見もありましたね。

 

2014年TVアニメベスト10

①「SHIROBAKO

②「ピンポン THE ANIMATION」

③「ジョジョの奇妙な冒険 第3部 スターダストクルセイダース

④「ばらかもん

⑤「ヤマノススメ セカンドシーズン」

⑥「蟲師 続章」

⑦「Fate/stay night Unlimited Blade Works

⑧「残響のテロル

⑨「スペース☆ダンディ

⑩「旦那が何を言っているか分からない件」

 

 2014年に視聴したTVアニメは21本でした。1位以下は、「松本大洋作品のアニメ化」として完璧で、ぶっちゃけ1位と同レベルに好きな作品の②、前作よりもさらにハイクオリティになった③、未熟な天才と島の少女との交流を丁寧に描いたこの年の精神安定剤その1の④、1つの「終わり」と新しい「始まり」を良質なアニメーションで描いた⑤、毎話劇場版レベルのクオリティを見せつけ、1話完結の奇譚を楽しんだ⑥、初めて見た本編ルートの⑦、ガチなナベシン⑧、アニメーションクリエーターの見本市⑨、そしてこの年の精神安定剤⑩です。

 

 

2015年ベスト作品:「ルパン三世 PARTⅣ」

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 いや分かってる(この記事2回目)。2015年は他にも素晴らしい作品がたくさんありました。しかしこの本作は、私にとっては作られてとても嬉しかったもの作品でした。「ルパン三世」といえば近年制作されている作品はほぼ年1回のTVスペシャルと、「LUPIN THE ⅢRD 峰不二子の嘘」から始まったハードボイルド路線のルパンです。ハードボイルド路線のルパンは素晴らしいものが多いのですけど、世間一般で知られているイメージのルパン作品といえば残念な出来(一番最近のTVSPも酷かった)のものが多いのです。

 そこで出てきたのが本作でした。往年のTVシリーズのような1話完結ものであり、同時に各キャラクターのカッコよさを引き立たせるキャラ回の豊富さ、そして現代のクオリティで作られたスタイリッシュなアニメーションなど、ファンとして大変満足でき、同時に「ルパン三世」というアニメ作品の立て直しをしてくれました。本作は私にとってはそんな作品で、だからこれが1位です。

 

2015年TVアニメベスト10

①「ルパン三世PARTⅣ」

②『響け!ユーフォニアム

③「ジョジョの奇妙な冒険 第3部 スターダストクルセイダース エジプト篇」

④「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ

⑤「おそ松さん

⑥「のんのんびより ばけーしょん」

⑦「Fate/Stay night [Unlimited Blade Works]

⑧「血界戦線

⑨「ワンパンマン

⑩「コンクリート・レボルティオ~超人幻想~」

 

 2015年に見たTVアニメは23本でした。1位以下は青春スポ根ものを京アニクオリティで描いた良作の②、前半からさらにヒートアップしたスタンドバトルの③、少なくとも鉄華団が成り上がっていく前半は素晴らしかった④、赤塚不二夫の正統進化形だと思う⑤、見ていると作品の、キャラの魅力がより深まる見事な続篇の⑥、「UBW」をきちんとやりきった⑦、ボンズの勢いあるアクションが最高だった⑧、圧倒的な迫力のアクションを見せてくれた⑨、日本の「ヒーローもの」を題材にパロディ的に出し、「ヒーローとは?」を描いた⑩です。

 

 

2016年ベスト作品:「響け!ユーフォニアム2」

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 京都アニメーション制作、2015年に放送された「響け!ユーフォニアム」の続篇。前作は「久美子と麗奈の物語」であったのに対して、本作は「久美子とあすかの物語」を軸にして、吹奏楽部のその後や、各キャラクターをより深く描いている作品でした。久美子の成長、去る者の物語などがしっかりと描かれ、終わり方がかなり綺麗なアニメだったと記憶しています。

 また、本作は京アニの美意識というか、志の高さがかなり出ているシリーズでもあると思っていて、吹奏楽部のような部活動にありがちな微妙な目的意識と、そこからのスポ根的な展開、そして演奏シーンの音の素晴らしさなどです。なので、京アニ作品の中でも随一のクオリティだと思っています。2015年の前作も素晴らしかったんですけどね。

 

2016年TVアニメベスト10

①「響け!ユーフォニアム2」

②「ジョジョの奇妙な冒険 第4部 ダイヤモンドは砕けない

③「舟を編む

④「ふらいんぐうぃっち

⑤「昭和元禄落語心中

⑥「DRIFTERS」

⑦「モブサイコ100」

⑧「Re;ゼロから始める異世界生活」

⑨「NEW GAME!

⑩「この素晴らしい世界に祝福を!

 

 2016年に視聴した作品は26本でした。1位以下は詰め込みながらも熱量を保ちつつも3クールでしっかり終わらせた②、辞書作りという地味な題材を丁寧なアニメーションで描いた秀作③、魔法少女×日常モノのほのぼのアニメで、この時期の精神安定剤④、落語を軸に2人の男の数奇な関係を描いた⑤、原作の狂気そのままで感動した⑥、本気のボンズが堪能できる⑦、タイムリープものを用いて主人公の成長をしっかりと描いた内容に感動した⑧、新人の成長をゆるいながらも描いた癒し百合アニメ⑨、多分10年代最高のバカアニメの⑩です。

 

 

2017年ベスト作品:「リトルウィッチアカデミア

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 2017年に視聴した作品は25本でした。その中でも本作は抜きんでて好きになった作品でした。その理由は、本作がアニメそのものへの愛に溢れていると感じたから。本作は「魔法が使えない」アッコが「ハリー・ポッター」みたいな魔法学校で魔法を学ぶという話なのですけど、この魔法を「人々に夢を与える」ものとして、アニメと重ねて描かれているのです。アッコは魔法が人々に夢を与えるものを信じて疑わず、その真っ直ぐな心でその夢を追います。そのひたむきな姿に胸をうたれました。昔の人は「アニメは魔法」と言ったそうです。つまり、本作はこの言葉を実際にやっている作品なのです。アニメーション的にも素晴らしく、2017年のベストです。

 

2017年TVアニメベスト10

①「リトルウィッチアカデミア

②「昭和元禄落語心中 助六再び篇」

③「メイドインアビス

「少女終末旅行」

⑤「小林さんちのメイドラゴン

⑥「有頂天家族2」

⑦「宝石の国

「プリンセス・プリンシパル」

「NEW GAME!!」

「キノの旅-the Beautiful World-the Animated Series」

 

 2017年に見たTVアニメは25本でした。1位以下は「落語」を軸として昭和から平成へ、八雲から助六への世代交代を見事に描いた大河アニメの②、「探求心」を追い求めることの純粋さと危うさを、素晴らしいクオリティで描いた傑作の③、終末世界の日常という逆転の発想が素晴らしかった④、異種間の相互理解を描き、私のこの時期の心の癒しである⑤、「阿呆」の祭り再びな⑥、「宝石の擬人化」として素晴らしく、同時にフォスの「成長」を丁寧に描いた⑦、好物の掛け合わせで楽しめた⑧、「目標」だった人に「並びたい」と思うまでを描いた⑨、そしていくら不満があろうとも思い入れには勝てないのでこの順位の⑩です。

 

 

2018年ベスト作品:「DEVILMAN cry baby」

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 2018年は物凄い年で、本作以外にも「宇宙よりも遠い場所」という傑作が生まれたのですけど、どれか1つ選べと言われたら本作です。湯浅監督なりの現代的なアップデートが施された傑作です。詳しくは感想を書きましたのでどうぞ。

 

inosuken.hatenablog.com

 

2018年TVアニメベスト10

①「DEVILMAN cry baby」

①「宇宙よりも遠い場所

③「風が強く吹いている」

④「SSSS.GRIDMAN」

⑤「恋は雨上がりのように

⑥「ルパン三世PARTⅤ」

⑦「ジョジョの奇妙な冒険 第5部 黄金の風

⑧「ゆるキャン△

⑨「ゲゲゲの鬼太郎(第6期)」

⑩「あそびあそばせ

 

 2018年に見たTVアニメは何と43本。2010年代最高本数です。別に記事にしましたけど、とりあえず順位だけ発表しました。超簡単にコメントだけ書きます。なお、リンク記事とは対象としている時期が違うため、ここにあげたものとは少し違うランキングになっています。1位以下は、青春グラフィティの新たな傑作で、同着1位の①、陸上を見事にアニメ化した③、特撮とアニメの見事な融合の④、原作の見事な再構築に唸った⑤、ルパンの再定義をした画期的な作品の⑥、スタッフの練度が出た⑦、キャンプを通して少女たちの交流を描いた⑧、オーソドックスながらも意欲的な試みが素晴らしい⑨、2018年で一番笑った⑩です。

 また、2018年は豊作の年で、10位以下から、「やがて君になる」「ヤマノススメ サードシーズン」「からかい上手の高木さん」「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」「ダーリン・イン・ザ・フランキス」「ヒナまつり」「BANANA FISH」「ゾンビランドサガ」「ツルネ-風舞高校弓道部-」を入れてベスト20としても良いです。ランキングは別に書きましたのでよろしければどうぞ。

 

inosuken.hatenablog.com

 

 

2019年ベスト作品:「どろろ

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 2010年代最後のベストは、約50年前の傑作漫画の再アニメ化作品です。原作が持つ内容をより現代的にアップデートした作品で、「過去の名作のアニメ化」の1つの理想的な形でした。感想も書きましたのでどうぞ。

 

inosuken.hatenablog.com

 

2019年TVアニメベスト10

①「どろろ

②「ヴィンランド・サガ

③「鬼滅の刃

④「モブサイコ100Ⅱ」

⑤「revisions リヴィジョンズ」

⑥「ダンベル何キロ持てる?」

⑦「からかい上手の高木さん2」

⑧「ケムリクサ」

⑨「BEASTARS

⑩「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」

 

 2019年に見たTVアニメは28本でした。まだ「FGO」と「無限の住人 IMMORTAL」、「バビロン」は最後まで見ていませんけど、とりあえず発表します。なお、2018年版と同じく、対象作品に違いがあるため、既存の記事とは微妙にランキングが違います。こちらも簡単にコメント書きます。1位以下は、名作をきちんと傑作にしてくれた②、多分アニメの理想形の③、ボンズの本気が見れた④、谷口監督らしい捻くれたヒーロー成長譚の⑤、筋トレをしてるだけなのに面白いという謎のアニメ⑥、2人の距離が「ゼロセンチメートル」のなるまでを描いた⑦、たつき監督の才能爆発な⑧、「動物の青春」でありながら、やってることは濃密な人間ドラマの⑨、思春期のめんどくさい恋愛の駆け引きをコミカルにテンポよく描いた⑩です。ランキングはこの記事を参照に。

 

inosuken.hatenablog.com

 

 

おわりに

 以上のように、2010年代のTVアニメを私が視聴した範囲で振り返ってみました。振り返ってみると、ベスト作品は湯浅政明作品が2作、TRIGGERが2作、京アニが2作、そして後の3作品は「ルパン三世」、「デビルマン」、「どろろ」と、過去の名作です。こう眺めていると、2010年代は新しい作品から、過去のリメイク作品へと移っていったことが印象的です。思えば、この10年は最初は空気系が流行ってその延長戦で京アニが本格的に出てきて、他にもufotableやTRIGGERなど、個性的かつレベルの高い作品を送り出す制作会社が出てきました。映画にまで目を向ければ、2010年には考えられないくらい劇場アニメが増え、海外の作品でも日本のアニメを意識していると思われるものが増えました。

 おそらく次の10年では日本のアニメを取り巻く環境は様変わりしていると思います。その変化を見守りつつ、これからもアニメを見続けていきたいと思います。以上です。