暇人の感想日記

映画、アニメ、本などの感想をつらつらと書くブログです。更新は不定期です。

2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

2019年冬アニメ感想②【ブギーポップは笑わない】

最近、電撃文庫が推し進めている、「過去の名作ラノベの再アニメ化プロジェクト(勝手に命名)」。2017年は「キノの旅」が再アニメ化され、次は同じく名作なのだけれど、メディアミックスがあまり上手くいかなかった「ブギーポップは笑わない」。この作…

2019年冬アニメ感想①【revisions リヴィジョンズ】

フジテレビが推し進めている「+Ultra」枠で制作されたTVアニメ。監督は『コードギアス 反逆のルルーシュ』『スクライド』等の谷口悟朗さん。私は谷口さんの作品は可能な限り追おうと思っているし、「+Ultra」枠というフジテレビが気合を入れている枠の作品…

2019年春アニメ視聴予定作品一覧

皆様、こんにちは。月末恒例の、来期の視聴予定アニメの一覧をアップしたいと思います。 4月1日 『ULTRAMAN』 Ultraman | Official Trailer [HD] | Netflix 発表されたときから楽しみにしていました。ネットフリックスで見たいと思います。 4月2日 『ワ…

向き合えば、人は分かりあえる【グリーンブック】感想

87点 第91回アカデミー賞、作品賞を受賞した本作。監督は『メリーに首ったけ』等に代表されるコメディ映画ばかり作っていたピーター・ファレリー。しかも内容は1960年代のアメリカ南部を舞台にし、そこでの差別が主題であるという超真面目なもの。「…

勇気さえあれば、誰だってヒーローになれる【スパイダーマン:スパイダーバース】感想

98点 『くもりときどきミートボール』『LEGO ムービー』と言ったアニメーション映画、実写映画『21ジャンプストリート』シリーズなど、練りに練られた脚本で良質な作品を生み出してきたフィル・ロード&クリストファー・ミラー。彼らが制作した『スパイ…

映画人、イーストウッドの集大成【グラン・トリノ】感想

98点 クリント・イーストウッド監督が、自身最後の主演・監督作として制作した作品。本作はその意気込み通り、イーストウッドの監督として、そして役者としての集大成的な作品であり、同時の彼のアメリカへの遺言的なメッセージを持った作品でした。 本作…

ランティモスと「英国王室モノ」の悪魔合体作品【女王陛下のお気に入り】感想

85点 『ロブスター』、『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』など、寓話性に富み、かなり変わった作品を発表し続け、「ギリシャの変態」と呼ばれた男、ヨルゴス・ランティモス。彼が次に挑んだのは、まさかの英国王室モノ。ハリウッ…

メタファーにまみれた「曖昧な世界」で生きる。【バーニング 劇場版】感想

93点 韓国を代表する監督であるイ・チャンドン。『ポエトリー アグネスの詩』から実に8年振りの監督作です。原作はまさかの村上春樹の短編「納屋を焼く」。恥ずかしい話、私はイ・チャンドン監督の作品を観たことがなかったので、この新作を機に観ておこ…

これまでのイーストウッド作品を脱構築し、「落とし前」をつけた作品【許されざる者】感想

97点 「セルジオとドンに捧ぐ」 本作の最後に出てくる言葉です。ここでいうセルジオとドンとは、もちろんセルジオ・レオーネとドン・シーゲルのことです。クリント・イーストウッドは、彼らと組んで多くの作品を生み出してきました。中でも有名なのは、『…

金欠になると実感する、図書館のありがたみ

このブログではあまり感想をあげませんが、私は読書を趣味としております。といっても、年間50冊も読まない半端者なのですけど。そこは勘弁してほしい、読書家の方!読むものは主に新書と小説。目的は勉強と娯楽です。 小説を読むと楽しいし、新書は勉強にな…

2018年夏アニメ感想⑪【BANANA FISH】

日本の漫画史に残る名作のアニメ化。昨今相次いで起こっている、「過去の名作のリメイク、アニメ化」の1つです。原作が伝説的な存在なので、アニメ化にはかなり高いハードルがあると思います。なので、企画したスタッフの勇気には賛辞を贈りたいです。ただ…

浮かび上がる「罪」【THE GUILTY/ギルティ】感想

92点 全編に亘って緊急通報指令室のみで物語が展開し、「電話の音だけで誘拐事件を解決する」というワンアイディア映画。昨年は『Search/サーチ』のように、全編PCのモニターだけで物語が展開する作品も公開されました。あちらも「PC画面」であることを存…

最高のエンタメ作品。アクアマンを讃えよ!!【アクアマン】感想

95点 「長い、暗い、つまらない」の三拍子が揃い、ライバルのMCUとは天と地ほどの差を空けられてしまっていたDCEU。2年前にようやく『ジャスティス・リーグ』が公開されたものの、このDCEUの総決算的作品がまさかのDCEU最低の興行成績を上げてしまい、遂…

2018年夏アニメ感想⑩【少女☆歌劇レヴュースタァライト】

もう2019年の冬アニメも終盤戦です。そんな中、去年の夏アニメの感想を書きますよ。視聴しようと思ったのは、舞台劇からアニメ化など、マルチなメディアミックス展開をしている作品で、ブシロードの肝入りな感じがビンビンに感じられたためです。一応、…

2018年秋アニメ感想⑦【やがて君になる】

原作未読。それでも視聴しようと思ったのは、本作が人気作であり、度々目にする機会があったから。軽い気持ちで視聴したのですが、見てみるとスタッフの本気度がビンビンに伝わってくる作品で、非常に丁寧な心理描写とその演出に惚れ惚れしながら見ていまし…

これは『サスペリア』でやることなのか?衝撃のリメイク作品【サスペリア(2018年版)】感想

採点不能 1977年にダリオ・アルジェントが監督し、いまやこの手の映画の古典となっている『サスペリア』。本作はそのリメイク作品です。監督は『君の名前で僕を呼んで』のルカ・グァダニーノ。私は旧作『サスペリア』は観たことがなかったのですが、あの…

映画愛溢れる「粗悪な物語」【パルプ・フィクション】感想

94点 クエンティン・タランティーノが監督としてブレイクするきっかけとなった本作。私は本作を以前に鑑賞しており、今回は新午前十時の映画祭9で取り上げられ、映画館で観られるという事で鑑賞しました。 鑑賞してみて、とても楽しい時間を過ごすことが…