暇人の感想日記

映画、アニメ、本などの感想をつらつらと書くブログです。更新は不定期です。

ハリウッド映画数本分の濃さがある特盛映画【サーホー】感想

 

94点

 

 

 『バーフバリ』2部作で国際的なブレイクを果たしたプラバース。彼の主演最新作です。私は『バーフバリ』は大変楽しく観たのですが、別にプラバースのファンになったわけではありませんでした。それでも何故本作を観たのかと言うと、予告が面白かったから。荒唐無稽なアクションが連続して続き、外連味しかない演出、そしてプラバースのカリスマ的なカッコよさを目の当たりにし、近年のインド映画の出来から、「これは愉快な映画に違いない!」と思い、鑑賞した次第です。ちなみに、緊急事態宣言解除後、初めての映画です。

 

 鑑賞してみると、事前の予想の遥か上をいく荒唐無稽な、しかし圧倒的な熱量と破壊力で我々の度肝を抜く痛快娯楽エンタメ作品でした。

 

 本作を観て圧倒されるのは、何と言ってもアクションです。本作のアクションは普通のアクション映画のスケールを遥かに超えています。序盤こそ普通のアクションにテルグ語映画得意のスローモーションという外連味が乗った感じでした。しかし、ストーリーが進むにつれてアクションが多様になっていきます。というか、ハリウッド超大作のアクションを何本分も盛り盛りにしたようなアクションが連続します。具体的には、アクションのスケールはマイケル・ベイで、やっていることは『ミッション・インポッシブル』とか『マッドマックス』、そしてMCU映画を彷彿とさせるスーパーガジェットなんです。そしてこれらがオリジナルと同じくらいの熱量で展開されます。なので、本作を観ると、映画2,3本分を観たかのような満足度を得ることができます。

 

バーフバリ2 王の凱旋(字幕版)

バーフバリ2 王の凱旋(字幕版)

  • 発売日: 2018/02/21
  • メディア: Prime Video
 

 

 そしてこれらのようなアクションがただ続くのではなく、荒唐無稽なれど撮影とか美術とかCGとかがしっかりしているせいなのか分かりませんが、バカバカしくないのです。きちんとしたリアリティを以て観ることができます。完全に常軌を逸しているにもかかわらず、面白く、素晴らしいのです。

 

 そして本作のストーリーも荒唐無稽で素晴らしい。2転、3転、というか、ほとんど「嘘も方便でしょ!」とでも言わんばかりの超展開の連続なのです。「サーホー」の意味が分かった瞬間、本作の全てが反転します。ここは本当に衝撃的で、私は危うく、映画館で声を出しそうになりました。それくらいビックリしました。伏線は張っていたとはいえ、生半可な映画ではこの反転は「ご都合主義」と受け取られそうなところ、勢いとノリで押し切っていて、それがまた大変素晴らしい。そして最終的な帰結が結局、「王の帰還」である点も、プラバースでしかできない内容で、少し笑ってしまいましたが、同時に体が震えるほど感動しました。いや本当、あのシーンの高揚感は異常。

 

 以上のように、本作は素晴らしい作品でした。決して練り込まれた脚本ではありません。しかし、大盛りのアクションのつるべ打ちを真剣にやっている作品で、しかも悪い奴らも皆やっつけられる痛快娯楽作でした。娯楽作として素晴らしい作品でした。

 

 

 『バーフバリ』2部作。

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 感動路線。

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