暇人の感想日記

映画、アニメ、本などの感想をつらつらと書くブログです。更新は不定期です。

2020年冬アニメ感想③【へやキャン△】

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☆☆☆★(星3.5)

 

 「まんがタイムきらら」で絶賛連載中、2018年の冬にTVアニメが放送された人気漫画「ゆるキャン△」。本作はそのスピン・オフ作品になります。時間も5分間のショート・アニメの形式をとっています。私は前作に関してはもちろん視聴済みで、来年放送予定の2期も非常に楽しみにしています。なので、そのつなぎ的な役割である本作も、当然楽しみにしていました。

 

 本作は5分アニメという形式上、作品のメインである「キャンプ」はあまりやらず、なでしこ、あおい、千明の野外活動サークルの面々が山梨ツアーをするのがメインになっています。そして各回の内容も小噺的です。このツアーの過程であおいや千明の関係性を掘ったり(第6話)、とりとめもない雑談したりといった、本編とはまた違ったキャラクターの側面を見せてくれます。本作はこれが見ていて凄く心地よかった。また、個々の話も小噺としてオチまで結構よくできていたと思います。5分(正味3分強)という短い時間ということ、そしてその短い時間の中で展開される愛着あるキャラクター達の掛け合いが本当に楽しく、心が癒され、毎週見ることができました。

 

 本作は5分のショートアニメですけど、「ゆるキャン△」のキャラクターの魅力をより感じることができた作品でした。キャラに更なる愛着を抱いたということは作品の奥行きを感じさせてくれたということ。これをきちんとやっているという点で、本作はとてもいい作品だったなと思います。