暇人の感想日記

映画、アニメ、本などの感想をつらつらと書くブログです。更新は不定期です。

無名が可愛すぎて最高です。本当にありがとうございました【甲鉄城のカバネリ 海門決戦】感想

f:id:inosuken:20190605223038j:plain

 

72点

 

 

 2016年にノイタミナ枠で放送されたオリジナルアニメーション「甲鉄城のカバネリ」の劇場版。監督は荒木哲郎、制作会社はWIT STUDIOと、「進撃の巨人」のスタッフが揃っています。放送当時は「進撃の巨人」のノウハウをそのまま注ぎ込んだダイナミックな画作りに毎回楽しませてもらいました。また、ストーリー面に関しても(美馬様以外は)生駒の物語としてよくまとまっていたと思っています。確かに、それによってストーリー全体が矮小化されてしまった感はありますが、私は楽しませてもらいました。故に、少なくとも、2期があれば見ようくらいには思っていたので、今回の劇場版を鑑賞した次第です。ただしNetflixで。

 

 

 まず、TVシリーズの最大の売りであったアクションシーンは、本作でも健在。TVシリーズの頃から「映画レベル」と言われていただけに、TVシリーズそのままのアクションでも十分スクリーンに映えます。また、アクションの種類も豊富であり、銃撃、砲撃、殺陣、列車チェイス、格闘、様々なアクションが盛り込まれています。これに加え、画面のダイナミックな使い方も健在であり、大きく動き続けるカメラワークもスクリーンの大きさに堪える画作りに貢献しています。

 

 TVシリーズでは、「生駒の物語」が語られていました。翻って、本作は「無名の物語」です。無名は、生駒の活躍により、TVシリーズで美馬様から解き放たれました。本作では、無名の「その先」を描いています。戦う事が存在意義だった彼女が、それ以外の生き方を見つけた後どうなっていくのか。これはファンが最も気にしていた点だと思いますし、この点に絞って作られたこの続編は、それ故にファンムービーとして非常に正しいものだと思います。

 

 そして、さらに「正しい」点は、本作の無名が反則レベルに可愛いこと。TVシリーズの頃から可愛さはあったわけですが、本作ではそれに加えて生駒を意識しまくっており、その一挙一動が本当に可愛い。この「可愛さ」を全面に打ち出すことは、本当に「正しい」としか言えません。スタッフGJ。最後のアレはベタながら反則です。

 

Hdge technical statue No.17 甲鉄城のカバネリ 無名 美樹本晴彦完全監修Ver. ノンスケールPVC&ABS製塗装済みフィギュア
 

 

 無名以外にも、菖蒲と来栖、巣刈と侑那の関係もTVシリーズの先を描いていて、この点もポイント高いです。

 

 ストーリー的には、かつての無名と美馬様のような関係である2人を無名が清算させるというもので、無名の成長を描いたものになっていました。3年経っているため、設定とか色々忘れていたのですが、本作はその点がとても優しい作りになっており、一々TVシリーズの回想が入るため、その度に思い出し、ストレスなく楽しむことができます。

 

 このように、本作は、キャラたちのその後を描いたファンムービーとして、そしてダイナミックなアクションを楽しむアクション作品として、そして無名の殺人的な可愛さを全力で描いたキャラ作品として、中々面白かったです。

 

 「劇場レベル」のアクションを見せてくれた作品です。

inosuken.hatenablog.com

 

 こちらもTVアニメのボーナストラック的作品。三期待ってます。

inosuken.hatenablog.com