暇人の感想日記

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邪魔する奴らは皆殺し。最高のガン・アクション映画【ジョン・ウィック】感想

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83点

 

 

 

 遂に観ました。ずっと観たかった本作。キアヌ・リーヴス演じる凄腕の殺し屋ジョン・ウィックが愛犬を殺したマフィアの息子を狙って、送られてくる刺客を殺して殺して殺しまくります。このアクションもバリエーション豊かで、観ていて飽きませんし、「世界中に殺し屋がいて、独自の世界を築いている」という中学生が考えたような設定を大真面目に実現している世界観も興味をそそります。総じてとても面白い作品でした。

 

 まず、本作を語るうえで欠かせないのがガンアクションです。ガン・フーというように徒手空拳を交えて繰り出されるアクションはとても面白いく、その動きをキアヌ自身がきちんとやっているため、カッコよさも抜群。しかもこれが素晴らしいのが、きちんと止めを刺している点。これが凡百のガンアクションのように1発撃てば終了、というものではなく、まず1発撃って動きを止め、そしてヘッド・ショットで止め、というようにきちんと2回は撃っているのです。例え1発で仕留めたとしても、それはお得意のガン・フーで動きを止めた上での1発ですから。

 

 また、このアクションのシチュエーションもバリエーション豊かで、冒頭の家の中でのガンアクション、ディスコでのリズミカルなガンアクション、中盤の障害物を挟んでの銃撃戦、そしてラストの車に乗ったままで行われるガンアクション。キアヌの驚異的なドライビング・テクニックが披露されます。このように、観ていて全く飽きません。

 

 さらに、アクション以外の要素も非常に上手くて、冒頭のジョン・ウィック奥さんと死に別れ、愛犬を手に入れるまでを台詞をほとんど無しで描いたり、それ以降のジョン・ウィックの描写も必要最低限で彼自身の強さとスペックを手際よく描いています。

 

 ただ、ジョン・ウィック自身の行動理念はそこまで共感できず、だから中盤までは感情移入できませんでした。敵はドラ息子ですが、主に戦っているのがマフィアの戦闘員なので。戦う相手が微妙に違うだろと。しかし、ラストの展開でのれました。ようやく、「こいつは殺さなければ」と思えたのです。ただ、冒頭を観ていると、彼にとって犬がどれほど大切なのかが分かるし、彼には犬以外何もなかったのですから、まぁ、あそこまでやるだろうなと。メインはガン・アクションですから。そこは最高でしたので、全面的に楽しめましたね。

 

 

 

 同じ系統の作品で面白かったのはこれです。今やっている続篇もとても面白かったです。 

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