暇人の感想日記

映画、アニメ、本などの感想をつらつらと書くブログです。更新は不定期です。

2018年夏アニメ感想②【はたらく細胞】

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 夏アニメ2本目。原作が人気なので気になって視聴。「発想の勝利」とは、この作品のためにあるのだと思いました。確かに面白かったです。そして、同時にとても勉強になるアニメだと思いました。

 

 本作は、最近流行りの擬人化ものです。これまでも戦艦とか城とか、最近では馬が擬人化されてきましたけど、本作の擬人化対象は私たちの中にある細胞たち。彼らが日々細菌と戦う姿を描きます。

 

 本作はこの体の中の細胞や、体全体の免疫反応の擬人化がとても上手いと思いました。細胞たちは擬人化されているのですが、各々が持っている機能に沿ったキャラクターにデフォルメされていて、見ているだけで彼らがどのような細胞なのかが分かるようになっています。キャラクターの配置も、体中を動き回る赤血球と白血球が主人公なのは狂言回しにちょうどいいからですかね。また、彼ら細胞は「プロフェッショナル」として仕事にプライドをもっているという点もいいですね。

 

 また、体の各々の反応も実際のそれになぞらえて上手く描かれていて、体全体が1つの要塞都市のように感じられます。というか、私たちの体は、病原菌から体を守るために実際にこのような働きをしているわけで、そう考えると、本当に要塞ですね。

 

 本作はこの細胞たちと体のメカニズムを総動員し、病原菌や風、体調異常を解決していく形で話が進みます。エンタメ的には、この「病原菌」が所謂悪者で、彼らを細胞たちが結束して叩くという構図です。だからジャンルとしてはバトルものになります。それに細胞のドラマが加わります。

 

 話は基本的に1話完結です。この1話ごとのバリエーション(病気)が非常に豊富で、毎回楽しんで見ることができました。また、毎回重要な反応や用語には解説が入るため、ここがとても勉強になります。知識があったらあったで「あの反応はどう処理されているか」と注目して見ることができるし、知らなくてもエンタメとして楽しみつつ勉強できるという2度美味しいアニメになっていました。