【BEATLESS】感想
原作未読。文庫本とか出たら読みたい。出てるのかな。それでも見たのは監督が水島精二だから。1話の時点では正統派なボーイ・ミーツ・ガールでした。
22世紀に入り、hIE(ヒューマノイド・インタフェース・エレメンツ)という人型ロボットが一般普及している世界。外見は人間と全く変わりないし、人間にプログラムされた範囲で会話もできるため、「心が無い」以外は人間と同じ、というまさに『ブレード・ランナー』的SF設定。裏でhIEを作っている会社が絡んでいそうなところとかもお約束ですね。
というよりもこのアニメ、1話で出揃っている要素を見てみると、内容的にも完全に『ブレード・ランナー』っぽいです。あの作品にもレプリカントという人造人間が出てきて、「人間味のない」ハリソン・フォードと対比させることで、「人間の実存」を描いていたと思います。で、今作では、まずレイシアは我々から見ても完全に「人間」に見える、「レプリカント」ですね。つまり本作はどこからが人間なのかが非常に曖昧な世界だと思います。
そして、アラトがレイシアと出会ったときに「自身を信じるか」と問いかけます。ここで「モノ」であるはずのレイシアを「信じる」という矛盾が生じているわけですね。「人間」ではない「モノ」とどう関係を築くのか、そして、関係を築く際、「人間」の垣根は?という疑問が投げかけられているようですね。本作はこうして、人間の実存を描こうとしているのかなぁと勝手に思っております。
・・・後、これって2クールなのね。とりあえず様子見かなぁ。