暇人の感想日記

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【アトミック・ブロンド】感想:やっぱシャーリーズ・セロンは最強

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73点

 

 結論。シャーリーズ・セロンは最強。最近、「強い女性」が描かれる作品が多いですが、本作はその決定版ともいえる作品だと思いました。

 顕著なのは戦い方です。彼女、腕力でどうしても劣ってしまう女性が男性と対等にやりあうための戦い方をしてるんです。それは相手の急所を突く、その辺にあるものを使ってぶっ叩く、何でもありです。これは「女性云々」とかではなく、1人の人間として先天的に持っているハンデをどうカバーして戦うか、を突き詰めたものだと思います。そしてそんな戦闘とともに描写される心理戦。そこには女も男もないわけです。最終的にアレですし。このように、本作では「1人の人間として普通に強い女性」が描かれていると思いました。ある意味、「マッドマックス」のフュリオサ隊長以上でした。

 そしてそれを体現しているのがシャーリーズ・セロンです。やっぱ彼女は凄い。本作は彼女を見る映画です。ストーリーは正直どうなんだと思うところが多々あるのですけど、彼女がスクリーンにいて、アクションをするだけで満足感を得られます。こういう人がスターなんだなと。

 本作のメインはアクション。前評判通り、凄まじいものでした。戦闘スタイルは「ボーン」シリーズのジェイソン・ボーンです。しかし、あちらと違うのは、より泥臭さが増している点ですね。あっちはめちゃくちゃ細かくカットを割ってたのであまり気になりませんでしたが、こっちは長回しが多かったのが原因かなと思います。

 ストーリーは回想形式で語られて、登場人物が非常に多いため、把握してないとついていけない可能性があります。そして、観ているうちは、ロレーンが何をしたいのかがよく分からないんですね。基本、歩く⇒戦闘⇒歩く⇒戦闘の繰り返し。あんま諜報活動してない。でも、何がしてーんだと思いつつ映画を観ていると、最後で「あぁ、やっぱりシャーリーズ・セロンには適わないわ」となる映画でした。

 ただ、戦い方がジェイソン・ボーンなので、終始ボーンシリーズが頭にチラついてしまって、比べてしまうことがありましたね。

 結論。シャーリーズ・セロンは最強。他作品と絡むならジェイソン・ボーンとの絡みが見たいと思った。