新作映画(2018年)
80点 観ている間、そのあまりにも独創的な世界観に頭がクラクラすること必至な本作。私も公開当初から観たかったのですが、どうにも時間が取れず、結局観るのが1カ月遅れてしまいました。 結論から言うと、「モヤモヤが残るけど、めっちゃ楽しかった」で…
92点 1980年5月に起こった光州事件を題材にした映画。韓国は民主化までの歴史的な背景のためか、こういった題材の作品には他の国とは違った熱量を感じますね。しかし、本作で描かれていることは、「過去のこと」や「軍部の暴走」といったことを超え、…
85点 「バカばっか」 鑑賞後、『機動戦艦ナデシコ』のルリルリよろしくこう思ってしまう本作は、ナンシー・ケリガン襲撃事件でスケート界を追われた女性スケート選手、トーニャ・ハーディングの半生を追った実録映画です。しかし、その内容はただの「実録…
93点 『仁義なき戦い』『県警対組織暴力』にインスパイアされた小説を、東映が、白石和彌監督で制作する。これを聞いたとき、胸が高鳴ったのを覚えています。面白くないわけがない。今年最も楽しみにしていた作品でした。 映画が始まって、まず現れるのは…
94点 『アイアンマン』から始まった、MCUの10年間の総決算。公開されるやいなや世界中で特大ヒットを飛ばし、観客の評価も上々。世界中でこれまで積み上げてきた熱が一気に燃え上がっている気がします。私としてもそんなビッグ・ウェーブに乗るため、去…
98点 GW中は諸事情により、映画が観られないという拷問のような日々を送っていました。6日にその諸事情も一段落して、少しは楽になりましたので、ようやくずっと観たかった本作を鑑賞しました。 今年もちまちまと映画を観続けてまいりましたが、1年の折…
85点 原題は『DARKEST HOUR』。日本語訳すると、「最も暗い時間」。この題名の通り、主人公であるチャーチル、そしてイギリスにとっての、最も苦しい時間を描いています。それ故か、映画全体を通して、「闇」が強調された画作りになっています。チャーチル…
55点 「もし、日本のロボットアニメ、特撮をハリウッドが本気で作ってくれたら」 これは世界中にいる大きな男の子の夢でした。しかし、所詮は夢。叶わないものと多くの人間は諦めていました。しかし、ただ1人、諦めていない男がいました。男の名はギレル…
90点 近年、実話を撮り続けているクリント・イーストウッド監督。『ハドソン川の奇跡』以来2年振りとなる彼の最新作は、2015年にヨーロッパで発生した、若者3人が無差別テロを未然に防いだという実話でした。しかし、イーストウッド監督は、前作まで…
80点 アメリカ国防省がベトナム戦争に関する経過や客観的な分析を記録し、トップ・シークレットとなっていた文書、通称「ペンタゴン・ペーパーズ」。これを政府の圧力と戦いながらも公表しようとしたワシントン・ポストの面々を描いた作品。作中の舞台設定…
40点 『リメンバー・ミー』と同時上映の短編。ピクサー映画についてくる短編は毎回実験的なもので、結構楽しみにしてたりします。しかし、本国ではあまりのつまらなさと時間の長さから映画館のスタッフが対応に追われ、途中から上映を止めたとか。そんな情…
80点 国民的漫画『ONE PIECE』。この作品には、今なお語り継がれている名台詞があります。16巻に掲載されているDr.ヒルルクの最期の言葉です。 「人はいつ死ぬと思う?心臓を銃で胸を撃ち抜かれた時・・・違う。不治の病に侵された時・・・違う。猛毒キ…
86点 MCU最新作。アメリカではMCUの中でも屈指の大ヒットを飛ばしている本作。実際に観てみると、ヒットするのも納得の作品でした。というのも、本作は「ヒーローのオリジン」と「主人公の成長」を軸に話が展開し、それが達成された時、自然と今の世界に向…
65点 『あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない』『とらドラ!』『心が叫びたがっているんだ』などで知られる脚本家、岡田麿里。彼女の初監督作。脚本家が監督に転向することは実写だとよくあることです。邦画で有名どころを言えば、宮藤官九郎とか、三…
94点 今月の頭に発表されたアカデミー賞において、最後まで作品賞本命の1つと言われていた作品。その評判の良さは公開前から聞いていまして、2月中に鑑賞していました。しかし、最近どうにも時間が取れず、感想を書くのがこんなに遅くなってしまいました…
93点 突然ですが、ギレルモ・デル・トロ監督は『美女と野獣』があまり好きではないようです。理由は簡単で、醜い野獣が最終的にイケメンになるから。作品が「大切なのは心の美しさなんだ」とのたまっているため、余計にこのラストに疑問を感じたそうです。…
78点 世界各国のアニメーション映画賞で評価されたスイス・フランス合作のストップ・モーションアニメ作品。最初は観るつもりはなかったのですが、映画館で見かけたポスターにあった、『この世界の片隅に』の片渕須直さんが寄せたコメントを読んだことで興…
85点 初・吉田恵輔監督作品。彼の作品はとても評価が高いので、いつか観てみたいと思っていたところで、本作が上映。とても面白かったですし、その手腕に感服しました。「兄弟のたまりにたまった鬱憤が最後に爆発する」だけの話を、こうもドラマチックに描…
94点 前代未聞のアクションが展開されると評判の本作。映画館で予告を観て、その常軌を逸したアクションに唖然とさせられ、公開されたら絶対に観たいと思っていました。 監督のソン・ビョンギル氏は監督になる前、スタントマンになろうとして挫折した過去…
78点 吉田大八監督の最新作。吉田監督の作品はとりあえず観に行くようにしています(昨年の『美しい星』は時間が無くて観られなかった。残念)。しかし、今回は時間も何とか確保できまして、鑑賞してきました。 吉田大八監督の作品を観ていくと、1つの共通…
96点 1967年にデトロイトで実際に起こった暴動をドキュメンタリー・タッチで描いた映画。しかし、本作で描かれたのは当時の暴動だけではなく、いつの時代、どこの国でも起こり得ることだったと思います。 まず本作について言えることは、ドキュメンタ…
80点 去年の公開時から鑑賞したかった本作。年も越してしまい、主だった上映館では終了してしまったため、もう鑑賞は無理と考えていました。ですが、今年に入って私の行動圏内の劇場でやっていることを知り、時間もできたので鑑賞しました。 まず、本作を…
93点 当初、観る予定はなかったものの、周囲の評価があまりにも高いので観てきました。結果、本作は、ここ1年で観た映画の中で、最も心を抉られた作品となりました。 本作は所謂「拗らせた」まま大人になってしまった女性、よしかの成長物語です。なので…
観る前と観た後を比較すると、 【鑑賞前】 「まぁ特に観るものも無いしね。面白いかもしれないし。観てみるか」 ⇩ 【鑑賞後】 「バーフバリ!バーフバリ!バーフバリ!バーフバリ!バーフバリ!」 これが全てです。これでだいたい分かっていただけるかと思い…
79点 現代版「007」として世界中で大ヒットした『キングスマン』の続編。前作のような悪趣味かつ、キレッキレのアクションを楽しみにして鑑賞しました。確かに、アクションはキレッキレでした。しかし、前作と比べると若干のパワーダウンは否めない作品…