暇人の感想日記

映画、アニメ、本などの感想をつらつらと書くブログです。更新は不定期です。

2018-09-01から1ヶ月間の記事一覧

青春時代の関係って、本当に不誠実だよね【きみの鳥はうたえる】感想

86点 予告は観ていましたが、最初は完全にノーマークで、観る気はありませんでした。しかし、『寝ても覚めても』を観ようと思ったとき、カンヌに出品された『寝ても覚めても』を観て、同じく小規模公開である本作を観ないのは何か違うのではないか?という…

2018年夏アニメ感想①【深夜!天才バカボン】

過去に4回TVアニメ化されている、赤塚不二夫の代表作にして、日本ギャグマンガの金字塔『天才バカボン』。その5度目のアニメ化作品。原作の時点でかなり危ない下ネタや、常軌を逸したナンセンスなギャグが繰り広げられるスラップスティックな作品でしたが…

2018年秋アニメ視聴予定一覧

まだ夏アニメも全て見ていないのですが、もう10月に入りますよ。今年も後3カ月です。つまり、秋アニメが始まるのです。夏アニメは個人的に地味な印象だったのですが、『あそびあそばせ』とか個人的にドツボな作品もあったりして楽しめました。今期はどう…

現実か夢か【寝ても覚めても】感想

86点 『万引き家族』とともにカンヌ国際映画祭に出品されたものの、話題は完全にパルム・ドールを受賞した『万引き家族』に持ってかれた感がある本作。ですが、曲がりなりにもカンヌに出品された作品。観たくなるのは人情というものです。なので、『きみの…

時代に抗えという監督の熱が伝わってくる作品【菊とギロチン】感想

90点 『64-ロクヨンー』『有罪』など、近年、大規模公開作品でスマッシュ・ヒットを連発している瀬々敬久監督。彼が構想30年を費やし、クラウドファンディングなどを駆使してようやく制作までこぎつけた本作。最初はそこまで観る気が無かったのですが…

『I.W』の後に丁度いいライトな作品【アントマン&ワスプ】感想

78点 MCUの前作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(以後、『I.W』)』は大変な作品でした。見事な交通整理力によって、膨大な数のヒーローが出ているにも関わらず、その全員に見せ場がある理想的なお祭り映画なのもそうですが、やはりラストシーン…

地獄巡りで外した人の道【野火】感想

98点 感想を挙げるのは9月になりましたが、鑑賞したのは8月15日です。鑑賞理由はこの月日から察せられるように、終戦の日だからです。去年は岡本喜八監督の名作『日本のいちばん長い日』を鑑賞しました。あちらは、昭和天皇と鈴木貫太郎内閣が御前会議…

『透明人間』は素晴らしい!でもポノックはこのままでいいのかな?【ちいさな英雄 カニとタマゴと透明人間】感想

60点 スタジオジブリから独立した西村義明Pと米林宏昌監督が設立したスタジオポノック。2作目の公開作品。前作『メアリと魔女の花』は「魔法」をジブリに例え、「魔法なんていらない!」と言ってジブリからの決別を図った内容になっていたと思います。し…

チーム全員最高にカッコいい【オーシャンズ8】感想

72点 ジョージ・クルーニー主演の『オーシャンズ』シリーズ最新作。前作は男性役者オールスターでしたが、本作はようやく出てきた女性オールスター。私自身は『オーシャンズ』シリーズは1作目しか観たことがないニワカなので、本作を観ようか迷っていたの…

2018年冬アニメ感想①【ダーリン・イン・ザ・フランキス】

トリガーとA-1Pictures共同制作の作品。監督は『THE IDOLM@STER』の錦織敦史さん。『THE IDOLM@STER』において、見事な群像劇を見せてくれた錦織さんですが、そんな彼が今度はガイナックスの系譜をひくロボットアニメを監督する。この組み合わせがどのような…

フェミニズムを盛り込んだ娯楽時代劇【駆込み女と駆出し男】感想

81点 原田眞人監督作品。『検察側の罪人』に合わせて、監督の作品をいくつか観ておこうと思い、評判のいい本作を鑑賞しました。井上ひさしの『東慶寺花だより』を原案に、縁切寺に駆け込んだ女性たちと、医者になったばかりで、戯作者にも憧れている「駆け…

過去は消せない。【手紙は憶えている】感想

90点 ずっと観たかった本作。劇場公開時は時間の関係で観逃がしていたので、Netflixに登録されたことを機に鑑賞しました。ナチスに家族を殺された老人の悲しい復讐を描きます。 本作で復讐を実行するのは2人。車椅子で動けないながらも、頭はハッキリして…

「世界一優しい場所」それは映画館にあった【劇場版 のんのんびより ばけーしょん】感想

85点 にゃんぱす~ 『のんのんびより』まさかの映画化。すごいんな~。ド田舎に住む4人の女の子(+男子1人)を主人公に、彼女たちののんびりとした日常を描いた癒しの作品。正直、こういった日常系作品をTVアニメから「映画」にする場合、アクションと…

シュワルツェネッガーへの素晴らしき偏愛【シュワルツェネッガー主義】感想

著者:てらさわホーク 出版社:株式会社 洋泉社 「あなたはどのアクション・スターがお好き?シルヴェスター・スタローン?ジェイソン・ステイサム?ドウェイン・ジョンソン?まさか、ジャン=クロード・ヴァン・ダム?」 「いや・・・」 「俺はシュワルツェ…

家族の物語。泣きました。【バオ】感想

80点 『インクレディブル・ファミリー』と同時上映の短編。こちらは簡単に感想を書きます。本作も同時上映作品と同じく、「家族」の話でした。 最初は動く肉まんを通した不思議な生活が描かれます。最初はファンタジーか何かと思っていましたが、観ていく…

アメリカ版『必殺仕事人』【イコライザー】感想

87点 元凄腕CIA工作員で、現在はホームセンターで働いているロバート・マッコール。彼はある夜、テリーという少女と出会います。彼女と交流を深めるロバートですが、とあることから、彼女を囲っているロシアンマフィアの非道を知り、「イコライザー」とし…

「個人の正義」から今の日本社会の問題をあぶりだしたエンターテイメント【検察側の罪人】感想

94点 はじめに 木村拓哉と二宮和也の二大スターの競演が話題の本作。「ジャニーズの2人が主演」ということで、「アイドルムービーなのでは?」と、どことなく敬遠される気がする本作ですが、木村拓哉と二宮和也の2人のそれぞれ正反対の素質を持った「役…