2020年秋アニメ感想④【魔王城でおやすみ】
2020年秋アニメ感想③【神様になった日】
自分は『Angel Beats!』や『Charlotte』で、戦闘やバンドや異能力といったエンターテインメントとして放り込める要素はすべて放り込む、というゲーム制作の時とは違うシナリオを書いていました。その「原点回帰」の意味について特に深く話し合ったわけではないのですが、自分なりに『Kanon』や『AIR』の頃のような、ただ純粋に感動できるお話を求められているのだな、と解釈し、脚本を書き上げました。*1
2020年新作TV/配信アニメベスト10
はじめに
皆さま、こんばんは。いーちゃんです。2021年はいかがお過ごしでしょうか。私は今年最も楽しみ&怖かった『シン・エヴァ』が延期になり、ちょっと意気消沈しています。2020年は新型コロナウイルスの蔓延により、新作アニメの放送も延期になったりして、本当に大変でした。そんな中でも作ってくださるスタッフの皆様には感謝です。
そして、もう2020年も遥か彼方という感じですが、2020年の新作TV/配信アニメのベスト10を決めたいと思います。私が視聴した作品は全部で33本。この中から、ベスト10を決めたいと思います。例によって、対象作品は2020年に放送された新作アニメと、2020年に放送終了した新作アニメです。なので、2020年3月に放送が終了した「ゲゲゲの鬼太郎(6期)」も対象になります。では、行ってみましょう。
2021年に持ち越し。
「呪術廻戦」
「ひぐらしのなく頃に業」
「おそ松さん(3期)」
2018年春アニメ
「ゲゲゲの鬼太郎(6期)」
2019年持ち越しアニメ
「Fate/Grand Orderー絶対魔獣戦線バビロニア―」
「無限の住人 IMMORTAL」
2020年新作TVアニメ
冬アニメ
「恋する小惑星」
「マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝」
「映像研には手を出すな!」
「id:INVADED イド:インヴェイデッド」
「へやキャン△」
「魔術師オーフェンはぐれ旅」
「空挺ドラゴンズ」
「虚構推理」
「ドロヘドロ」
春アニメ
「かくしごと」
「波よ聞いてくれ」
「かぐや様は告らせたい?~天才たちの天才頭脳戦~」
「BNA ビー・エヌ・エー」
「富豪刑事 BALLANCE UNLIMITED」
「天晴爛漫」
夏アニメ
「GREAT PRETENDER」
「デカダンス」
「Re;ゼロから始まる異世界生活 2nd season」
秋アニメ
「魔女の旅々」
「魔王城でおやすみ」
「アサルトリリィ Bouquet」
「神様になった日」
「憂国のモリアーティ」
「体操ザムライ」
配信アニメ
「OBSOLETE」
「薄明の翼」
「攻殻機動隊SAC_2045」
「日本沈没2020」
以上の中からベスト作品を10本選びたいと思います。では、行ってみよう。
10位「デカダンス」
10位はこちら。オリジナルアニメーション作品。メタ的な構造を複数重ねている物語構成、変則的に進むストーリーから浮かび上がってくる王道のストーリーが素晴らしかった。話の完成度的にはもっと上でも全然いいんですけど、物語的に、もっと幅を広げられそうなのに、1クールしかなかったため、「1クールの限界」を感じてしまったから。でも超面白いよ。
9位「波よ聞いてくれ」
9位はこちら。原作のファンで、上手くアニメ化できていると思ったから入れました。作品の核である「架空実況」の演出とか、「喋り」の素晴らしさなど、原作の良さを損なわない良いアニメ化だったと思います。2期来てほしいアニメ筆頭。
8位「恋する小惑星」
「きらら枠」ってことで見始めたんだけど、「きらら枠」的な日常癒しアニメではなくて、結構しっかりとした青春ものだった。少女たちの「夢」とか目標に真摯に向き合ったストーリーが素晴らしかったです。
7位「ドロヘドロ」
「見ていて楽しいアニメ」ってのは間違いなくあって、本作はまさしくそれ。世界観もとても面白いのですけど、起こっていることはかなり凄惨なのに、作品自体が妙にほのぼのとしていたりして、その独特の雰囲気が心地よく、楽しく見ることができました。
6位「薄明の翼」
やって来ました、配信アニメ。「ポケモンのいる世界」をリアリティ溢れる美麗な映像と、絶妙なレイアウトで描かれる演出など、映像的にとても見応えのある作品。山下清吾監督がOPなどを手掛けてきたキャリアが活かされた各話のテンポも素晴らしいなと。
5位「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完」
「俺ガイル」完結篇。1期から通して見てきた身としては、完結に感無量です。八幡たちが追い求めたものは、葉山達のような互いに気を遣う関係でも、陽乃のような外面だけの関係ではない、「ほんもの」の関係でした。「青春ラブコメ」の体を借りて「青春ラブコメ批評」をした作品で、この作品でラノベの青春ラブコメは一回終わっていると思う。
4位「id:INVADED イド:インヴェイデッド」
犯罪者の深層心理に潜って犯罪捜査をするという「マインドハンター」と「インセプション」を足してスタイリッシュな演出でまとめ上げた作品。ミステリを『インセプション』的な映像的な面白さで見せるという各話も素晴らしかったし、スタイリッシュなだけではなくてたまに泣かせにくるのもズルい。
3位「ゲゲゲの鬼太郎(第6期)」
分かります。「ん?」って思いましたよね。でも、本作は2020年の3月に終了したので、ランキング対象内なんです。「ゲゲゲの鬼太郎」という作品をあらゆる意味で現代的にアップデートしてみせた素晴らしい作品で、リメイクはかくあるべし、という内容でした。
2位「イエスタデイをうたって」
ラブコメというより、ラブストーリー。一昔前のトレンディ・ドラマのような雰囲気を持つ作品。登場人物全員が悩みまくっててなかなか前に進もうとしないので、人によってはイライラすると思うし、それは分かります。しかし、それは逆を言えば分かる人にはよく分かるということ。私は完全に後者で、そもそも原作のファンということもあり、この順位に。各話ともにしっかりとした演出を施していて、それにも感心した次第。
1位「映像研には手を出すな!」
まぁ1位はこれですよ。女子高生3人が部活でアニメーションを作るという作品。似たような題材に「SHIROBAKO」があると思うのですが、あちらと違うのは、本作にはプロデューサー視点がある点。そして、こちらは「アニメーションを作る」というプリミティブな情動を形にして見せた点。その点が湯浅政明監督とマッチし、監督が己の才能を爆発させた傑作。全ての回が神回という稀有な作品でもあります。
番外「GOTCHA!」
【Official】Pokémon Special Music Video 「GOTCHA!」 | BUMP OF CHICKEN - Acacia
番外です。PVなのでランキングに入れませんでしたけど、今年見て、最も感動した作品の1つ。泣きとかではなくて、ポケモンの歴史を怒涛のアニメーションで2分チョイに収めたこと、映像の気持ちよさに感動したのです。もう100回くらい見てるぞ。2020年を語る上で欠かせないだろうと思ったので番外で。
以上が私の2020年のランキングです。以下にまとめます。()は制作会社。
以上です。他には、「GREAT PRETENDER」、「BNA ビー・エヌ・エー」、「無限の住人 IMMORTAL」、「体操ザムライ」はベスト候補として、最後まで入れるか悩みました。2021年もまた、面白い作品に出会えることを願います。とりあえず、冬アニメが凄いことになっているので、退屈はしなさそうです。それでは。