暇人の感想日記

映画、アニメ、本などの感想をつらつらと書くブログです。更新は不定期です。

私が遊戯王OCGに如何にしてハマり、卒業したか

 先日、通勤時に偶然「遊戯王ヒストリートレイン」に乗りました。どうやら遊戯王OCGは10000種類を突破したらしく、それを記念してのものとのこと。電車は「遊戯王」一色であり、車体には歴代のキャラクターとエースモンスターのラッピングが施され、車内には「遊戯王OCG」の歴史を彩ったカードが写っている中吊り広告、ドア上のビジョン広告にはこれまでのパックが流れていました。

 

 そんな「遊戯王まみれ」な空間にいたせいで、私の中にある遊戯王OCGの思い出が甦ってきまして、今回このブログにしたためることにしました。今回は何か特別な思い出を語るというよりも、私がどのように遊戯王に出会い、ハマり、そして卒業していったのかを書いていこうと思います。では、行きます。

 

 私が遊戯王OCGと出会ったのは小学1年生でした。きっかけは忘れましたが、おそらく周りの友達がやっていたので始めたのだと思います。初めて手に入れたレアカードは「深淵の冥王」でした。当時は小学生ですので、デッキを組むというよりはパックを購入して手に入れたカードを適当に集めた、それこそ寄せ集めのデッキでした。

 

 「寄せ集めのデッキ」から比較的戦える「まともなデッキ」になったのはEX-Rを購入してからでした。この商品は構築済みデッキ(少なくとも40枚の束は揃っている)が2つ+「クロスソウル」「手札抹殺」、そしてルール説明のVHSがついているもので、親に頼んで買ってもらったのです。VHSは何回も繰り返して見てルールを覚えました。以後はカードカタログであるザ・ヴァリュアブルブックを購入したりしてデッキの組み方を自分なりに学び、パックやストラクチャーデッキを購入したりしてもらったりして、学校の友達と遊んでいました。欲しいカードと言えば「実用的なカード」ではなく、TVアニメで主人公たちが使っていたカードでした。「遊戯が使っているようにカードを使えば強いんじゃね」と考えていた時期で、今思えば、非常に純粋な時期だったと言えます。

 

遊戯王 EX-R デッキセット ビデオ付き

遊戯王 EX-R デッキセット ビデオ付き

  • メディア: おもちゃ&ホビー
 

 

 もちろん楽しい事ばかりではありませんでした。カードですから、原作漫画並みとは言わないまでも、それなりにトラブルになったりはしました。友達と遊んでいたらいつの間にかカードが消えていたり(以降、そいつとは気まずくなって疎遠)、カード・トレードで揉めるくらいは可愛いものでしたが、一番ヤバかったのは同じ公園にいた中学生でした。彼らは表面上は仲よく遊んでくれていたのですが、カードの巻き上げ方が後から考えると大分えげつなかったのです。私(当時小学校低学年)が持っていた比較的希少なレアカードを見つけるや、こちらの情報アドバンテージが無いのを良いことに、(アニメで活躍した)プレミアムパックとかに入っているかなり手に入りやすいレアカード(若しくはカスレア)を提示し、交換させたのです。もちろん私はバカだったので無邪気に喜びましたが、これは要するに詐欺行為であり、今思い返してもはらわた煮えくりかえります。書いててムカついてきたので金銭も盗られそうになって縁切ったとだけ言っておきます。以降、交換はやめました。

 

 小学校高学年になると、コロコロコミックの影響でデュエルマスターズが流行り、一時期そちらに移行したりはしましたが(当時の環境はカオス一色だったらしいですが、小学生に手に入るものではなく、平穏なデュエルをしていました)、TVアニメ「遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX」の放送を機にブームが再燃。中学時代は遊戯王の時代でした。中学になっても、今のように誰もがスマホを持っている時代ではなかったのと資金力もないので、この辺から情報力に差が出始めます。もちろん私は遅れている方。漫画版E-HERO登場前なのにHEROデッキを組もうと思っていたほどですから。案の定ボコボコにされてました。ただ、さすがにストラクチャーデッキの問題点には気づき、「ストラクチャーデッキを3箱買う」のはこの頃から始めましたが。

 

遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX DVDシリーズ DUEL BOX 1

遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX DVDシリーズ DUEL BOX 1

 

 

 そして時代はシンクロになりましたが、高校進学と共に周りに決闘者がいなくなりました。それでもTVアニメは見ていたので、1人でちびちびとパックを買ってはデッキを作っていました。「近場のカードショップ行けよ」と思われるかもしれませんが、知らない人間とデュエルするのは過去の事もあるので憚られ、よくやっていたのは1人デュエルでした。1人デュエルでした・・・。この頃は対人戦は主にゲームばっかりでした(尚、CPU)。

 

 このように細々と買い続けていたのですが、大学に進学し、周りに決闘者がいなくなってことで、一時期完全に離れました。ある時期までは。それは最近行われている、「過去テーマの強化」です。「青眼龍轟臨」で過去の思い出が刺激され、思わず3箱買い。その後の「HERO'S STRIKE」も3箱買い。大学で偶然決闘者を見つけたこともあり、再び遊戯王OCGの道に入っていきました。しかも大学生で、流石に情報を多く持ち、資金もあったので、ただ道に戻ったというより、新しくKONAMIの奴隷になったと言った方が良いかもしれない。とはいえ、その友人とデュエルをやり、最初こそ常に現役だった彼にボコボコにされたりしましたけど、徐々に善戦できるようになっていきました(勝てるとは言っていない)。

 

 

 思えば、卒業前のデュエルが、遊戯王OCGに触れた最後でした。TVアニメは「ZEXAL」で見るのをやめていたし、もちろん社会人になってデュエルする相手もいない。そして決定的だったのがリンク召喚の登場。ルールがかなり変更になり、いい引き時だなと感じました。

 

 以来、私の部屋には、埃の積もったカードケースに、大量のカードたちが入っています。この前久しぶりに引っ張り出してみたのですが、よくここまで集めたものだと思い、同時にカードを見ると当時の事が思い出されます。今回のヒストリートレインで、カードの思い出とともに、私の少年時代が思い起こされ、私の少年時代は、遊戯王OCGと共にあったのだと、やや感傷的な気持ちになりました。遊戯王OCGは、まだまだ作られ続けると思います。そして、その時代毎の少年に思い出を作っていくのだろうなと、そう思った次第です。かつての私のように。