暇人の感想日記

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銀河イチのダメ集団が帰ってきた!最高な2作目【ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーVol.2(リミックス)】感想

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97点

 

 

 ※こちらも以前書いた記事の再掲です。

 

 

 あの宇宙のはぐれ者集団が帰ってきました。「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の続編。前作も最高な作品でしたが、今作も負けず劣らず素晴らしい作品でした。最高に笑えて、最高にユルくて、最高にかっこよくて、最高に泣ける、エンタメ要素が全部盛りの傑作です。

 

 まず、オープニングから素晴らしいです。ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの面々が宇宙怪獣と死闘を繰り広げているものですが、そこはメインで映されません。代わりに映るのは、Mr.Blue SkyをBGMに踊るベビー・グルートです。このベビー・グルートが何とも可愛らしい。しかし、これとBGMのせいで後ろの死闘の緊張感が全く伝わらない。「この映画はこんな感じだよ」という宣言ですね。さらに、このオープニングでの、メンバーのベビー・グルートへの接し方で、彼らの端的なキャラ紹介もやってのけています。名オープニングだと思います。

 

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス オーサム・ミックス・VOL.2(オリジナル・サウンドトラック)

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス オーサム・ミックス・VOL.2(オリジナル・サウンドトラック)

 

 

 今作の中心はピーターの父親のエピソードです。彼の父親「エゴ」が登場したことにより、ガーディアンズの間に不協和音が生じてきます。そして、各キャラが抱えている葛藤が表面化し、彼らの絆が危機に陥るのです。思えば、彼らは「はぐれ者」で、孤独だったと思います。そんな彼らがチームになったのが、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」でした。ほとんど、なし崩し的と言っても良かったと思います。しかし、終盤でエゴの真の目的が明らかになったとき、チーム全員が集結し、1つの目的に向かって行動するのです。「ピーターを助ける」です。そして、そんなピーターも、育ての親ヨンドゥの一言で、「心」で繋がった仲間の大切さに気付きます。そして、ラストのみんなの気持ちが繋がっていることを示すように肩から肩へ移っていくベビー・グルート。もう涙なしには見られませんね。

 

 そして何より、ヨンドゥです。今作は彼のための映画と言っても過言ではないでしょう。中盤で最高にかっこいい見せ場を用意され、そしてラストの惑星脱出。組織の規律を犯したが故に「はぐれ者」になってしまった。そんな男が、最後に人々を繋いだあのシーン。あの感動。そして、スタローンはやっぱり最高な男でした。

 

 

 そして、ピーターは、ラストで壊れたウォークマンの代わりにヨンドゥが買ったituneを受け取ります。何だか、ピーターが血のつながった家族吹っ切ったようで、ここも良かったですね。

 

 また、今作は、「家族」の話であると同時に、人と人との絆の話でもあると思います。我々も同じでしょう。誰でも、最後のベビー・グルートの言葉を思い出す必要があると思います。「辛いときは思い出せ、俺たちはグルート」人間って、意外と1人じゃ生きられませんからね。

 

 とまぁ、最高に楽しいうえに感動出来て、しかも作品を通して何かを得た気分になれるこの映画。劇場で観ないと損すると思います。もう何回も「最高」って書いてバカみたいな文章になりましたが、それだけ素晴らしいと思ったという事です。最高!