暇人の感想日記

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奇をてらわないアメコミ映画だと思う【インクレディブル・ハルク】感想

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77点

 

※この記事は、以前、別のサイトで書いた感想に、加筆・修正を加え、再掲した記事になります。

 

 

 『アイアンマン』に続くMCU第2作。最初は観なくても良いかなぁと思っていたのですが、『シビルウォーキャプテン・アメリカ』でロス長官も出てたことだし、本作もMCUの1つであることは間違いないわけで。そうなるとやはり観ておくに越したことはないだろうと思い鑑賞しました。

 

 続編が作られないことから、面白くないのかと思いましたが、観てみるとそんなことはなく、しっかり面白かったです。

 

 雰囲気は他のMCU作品とは違って若干暗め。これは題材の問題で、「国の実験に進んで協力した結果、感情が昂ると怪物になるようになってしまった男」の話であるためかと思われます。よくよく考えれば、かなりの悲劇ですからね。本作はそこをちゃんと描いていました。後は、エドワード・ノートンが口出ししまくったことも影響してるのかな。体質の関係で人と深い関係を築けないブルースは、観ていて悲哀を感じます。ただ、そこはさすがMCU。そこで「俺はこんな体になってしまった」と落ち込むだけでなく、ちゃんと前向きに生きようとしているのです。その姿には好感を持ちます。ここを考えれば、彼はアベンジャーズに参加できて、本当に良かったかもしれません。彼を何とか抑えられる人たちに会えたのですから。

 

 また、自身のダークサイド的な存在であるエミルと戦うことで、ハルクの存在相対化され、ただ凶暴なだけではなく、護るもののために戦う面が強まり、ヒーロー感が増しています。

 

 アクションについても、結構考えられていましたね。最後のエミルとのアクション・シーンが特にそうで、位置関係がとてもよく分かります。まず一直線の道路で戦い、次にビルを伝って移動してといった流れがストレスなく理解できるのです。

 

 このように、本作は予想に反して面白い作品でした。観てよかった。

 

 

MCUの前作。

inosuken.hatenablog.com

 

 違った意味で、ハルクの魅力爆発。

inosuken.hatenablog.com