暇人の感想日記

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チーム全員最高にカッコいい【オーシャンズ8】感想

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72点

 

 

 ジョージ・クルーニー主演の『オーシャンズ』シリーズ最新作。前作は男性役者オールスターでしたが、本作はようやく出てきた女性オールスター。私自身は『オーシャンズ』シリーズは1作目しか観たことがないニワカなので、本作を観ようか迷っていたのですが、時間もできたので鑑賞しました。

 

 感想として、久しぶりにこういう「普通に楽しい映画」を観たなぁと思いました。本作は王道のケイパーものです。王道といえば聞こえはいいかもしれませんが、要はこれまで何百回とやられてきた内容を繰り返しているだけで、新鮮な個所はあまりないです。それなのになぜ楽しめたのかといえば、やはり、偏にキャラクターなのかなぁと思います。

 

 こういった「複数人でミッションを成功させる」モノに欠かせないリクルーティングですが、そこで紹介されている個々のキャラの魅力が半端じゃないのです。司令塔デビー。刑務所を出てからすぐにやる手口が鮮やかでした。なるほど、そういう手段があったのかと。現実だと難しそうですが、感心しました。そしてその相棒、ルー。観ていると完全にルーはデビーの恋人ですが、これは完全に『ルパン三世』に於ける次元大介ポジションですね。だからデビーの男ができたとき、真っ先に反対したんじゃないですかね、ルーは。そしてハッカーに落ち目のデザイナー、そして同性の友達が少ないアン・ハサウェイダフネ、そして従来の「アジア人」描写から全く外れたオークワフィナ演じるコンスタンス、といった具合に、多種多様なキャラが出てきます。この多様ぶりは現在ならではかなぁと思います。こういったキャラが全員でミッションを完成させるわけですから、そりゃ楽しいわね。

 

 ただ、野暮だと思いますが、言いたいこともあります。デビーは「完璧な計画よ」とドヤ顔で言っていましたが、実際やってみるとかなりの運ゲーだったり、イエンのカメオ出演はファンサービスだったのでしょうけど、それによって本作の「8」は「9」なのでは?と突っ込みたくなったり、ミッション完了からが長くてダレるとかですけど、まぁこんなことはどうでもいいんですよ。楽しんだ者勝ちです。