暇人の感想日記

映画、アニメ、本などの感想をつらつらと書くブログです。更新は不定期です。

最高のお祭り映画【アベンジャーズ】感想

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88点

 

 

 遂にここまで来ました。MCUフェイズ1最終作にして、集大成。ここまで長かった・・・。

 

 「日本よ、これが映画だ」このキャッチコピーは当時印象的でした。しかし、邦画界からしてみれば、ハリウッドが邦画の何倍もの予算をつぎ込んだ作品で殴り込みをかけてきたわけで、その様はさながらチタウリの軍団に攻め込まれた地球そのもの。つまり、上映当時は日本の映画界ではリアル「アベンジャーズ」が起こっていたことになります。そんな本作は、所謂「考えさせられる映画」ではないです。しかし、映画を娯楽として考えたとき、これ以上のものはないと思いました。

 

 この映画で私が書きたいことは1つで、「お祭り映画として最高」ということです。「アベンジャーズ」はチーム名で、これまで出てきたアメコミヒーロー達が勢揃いしています。この「複数の作品の主人公が集結して敵と戦う」というクロスオーバー作品で重要なのが、各キャラの活躍の「バランス」だと思います。今作では、このバランスが見事にとれていました。

 

 メンバーは7人で、それぞれに活躍の場が与えられています。アイアンマンは軽口担当なので嫌でも存在感がありますし、キャップはやっぱりキャップ。最後の決戦で指揮を執り始めるところとかは説得力があり、「やっぱりアベンジャーズのリーダーはコイツだわ」と思わせられます。そしてソーは弟・ロキが関わっているため、最終決戦ではロキとの一対一というかなりおいしいところを持っていきます。ホークアイとブラック・ウィドウ、ニック・フューリーにも見せ場はきちんとあります。しかし何といっても今作のMVPはハルクでしょう。本当においしいところをほとんどかっさらっていきます。やっぱ単独作ができないことに怒ってたのかなぁ。

 

 このように、ヒーローの活躍はもちろんですが、脇役の活躍も見逃せません。その代表格がコールソンですね。キャプテン・アメリカに憧れていたことが判明し、彼によってアベンジャーズが結束するなど、最大の功労者ですね。ここから、チーム名「アベンジャーズ」の意味が浮かび上がっていきます。

 

 しかし、本作の問題として、「敵」の存在があります。何というか、ショボい。キャラとかはなく、ただやってくるだけ。そこに疑問を持つ方がいるのもわかります。ですが、本作は「アベンジャースが1つになるまで」を描いた作品です。なので、敵側のエピソードまでやってられないですよ、そりゃ。そんなのやってたら、時間が3時間くらいになってますよ多分。この「1つになるまで」は完璧にできていたので、個人的には全然問題ないです。

 

 さらに本作の素晴らしいところは、結構計算されているのですね。「アベンジャーズ」の意味とか、キャラの心情の描写をさりげなくやって説得力を持たせるのが上手かったり。決戦中の描写もかなりごちゃごちゃしてはいますが、混乱はしません。とても見やすい。しかも、戦っている最中に民間人を映しているのです。これは本当に良かった。このシーンで、彼らが真にヒーローだということが伝わってきます。

 

 このように、娯楽作品として最高の作品でしたね。最後のオチも含めて。

 

 

続篇。こっちも面白かったですよ。

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衝撃の結末が待つ、シリーズ第3弾。

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