暇人の感想日記

映画、アニメ、本などの感想をつらつらと書くブログです。更新は不定期です。

アニメ映画

人生で大切なことを教えてくれる映画【若おかみは小学生!】感想

89点 原作未読、TVアニメも未視聴。絵柄も所謂「児童向け」アニメ。これだけ材料が揃えば普段は観ないのですが、何故観たのかというと、監督が高坂希太郎さんだからです。彼はスタジオジブリ出身のアニメーターで、『千と千尋の神隠し』や『風立ちぬ』で作…

『透明人間』は素晴らしい!でもポノックはこのままでいいのかな?【ちいさな英雄 カニとタマゴと透明人間】感想

60点 スタジオジブリから独立した西村義明Pと米林宏昌監督が設立したスタジオポノック。2作目の公開作品。前作『メアリと魔女の花』は「魔法」をジブリに例え、「魔法なんていらない!」と言ってジブリからの決別を図った内容になっていたと思います。し…

「世界一優しい場所」それは映画館にあった【劇場版 のんのんびより ばけーしょん】感想

85点 にゃんぱす~ 『のんのんびより』まさかの映画化。すごいんな~。ド田舎に住む4人の女の子(+男子1人)を主人公に、彼女たちののんびりとした日常を描いた癒しの作品。正直、こういった日常系作品をTVアニメから「映画」にする場合、アクションと…

家族の物語。泣きました。【バオ】感想

80点 『インクレディブル・ファミリー』と同時上映の短編。こちらは簡単に感想を書きます。本作も同時上映作品と同じく、「家族」の話でした。 最初は動く肉まんを通した不思議な生活が描かれます。最初はファンタジーか何かと思っていましたが、観ていく…

素晴らしいジュブナイル映画【ペンギン・ハイウェイ】感想

80点 『フミコの告白』『陽なたのアオシグレ』の石田祐康監督。彼の初長篇監督作。この情報を知ったとき、とても嬉しく思ったことを覚えています。彼のことは昔から知っていて、「いつ長篇作るのかなぁ」と思っていたので。なので、応援の意味を込めてムビ…

前作と比べ、監督の個性がいい意味で薄れた娯楽作【インクレディブル・ファミリー】感想

82点 アクの強い人格でありながら、その天才的な手腕で名作、良作を生み出しているブラッド・バード監督。彼の最新作は、何と14年前の監督作『Mr.インクレディブル』の続篇でした。前作はヒーロー映画を中年の危機を交えつつ完璧に作り、尚且つ自身の作…

「なりたい自分になれよ」じゃないんだ・・・【Mr.インクレディブル】感想

87点 8月に続篇である『インクレディブル・ファミリー』が公開されるので、復習として鑑賞。14年前にリアルタイムで映画館で観たのですが、未だに覚えているシーンが多々あったりしたし、なによりピクサーなので面白いだろうと思っていました。そして、…

監督の妄想が炸裂したとても変な作品【未来のミライ】感想

50点 はじめに 『バケモノの子』以来、実に3年ぶりとなる細田守最新作。予告からは、甘えん坊のくんちゃんが、未来からやってきたミライちゃんと共に時空を超えた旅をして成長する話という印象を受けました。しかし、実際に観てみると、その内容は細田守…

「なりたい自分になる」姿を描いた傑作【アイアン・ジャイアント】感想

97点 はじめに 8月に最新作『インクレディブル・ファミリー』の公開が控えているブラッド・バード監督。彼が生み出した名作。先日「アニメ秘宝」を購入して読んでみたら、かなりの方がこれを挙げており、興味が湧いたのと、最新作の公開も近いのでちょう…

スタッフが「いい!カッコいい!」と思っているものだけでできた快作【ニンジャバットマン】感想

79点 ・はじめに 「スーパーマン」と並んでアメコミの代名詞的な存在であるバットマン。本作はそのアニメ化作品になります。注目すべきは本作はアメリカが制作したものではなく、ほぼ100%日本が制作した、日本産バットマンだということです。制作は『…

五エ門らしいストイックすぎる作品【LUPIN THE ⅢRD 血煙の石川五エ門】感想

85点 『峰不二子という女』から始まった『LUPIN THE ⅢRD』シリーズ。その3作目(劇場版としては2作目)。よく知られている『ルパン三世』のイメージに囚われず、原作漫画が持つハードでアダルトな作風、そして『ルパン』シリーズ屈指のハイクオリティな…

笑いあり、涙あり、友情あり、メッセージありの超1級の娯楽作。【犬ヶ島】感想

88点 はじめに ウェス・アンダーソン監督が、日本への愛を存分に詰め込んだストップ・モーションアニメ。設定からすると大変奇抜な映画かと思うかもしれませんが、その実、内容は笑いあり、涙あり、友情ありの王道の活劇であり、同時に非常に政治的な内容…

2人の青春と心の距離を濃密に描いた傑作【リズと青い鳥】感想 ※ネタバレあり

98点 GW中は諸事情により、映画が観られないという拷問のような日々を送っていました。6日にその諸事情も一段落して、少しは楽になりましたので、ようやくずっと観たかった本作を鑑賞しました。 今年もちまちまと映画を観続けてまいりましたが、1年の折…

一応【リメンバー・ミー】とリンクしたテーマだけど、長すぎ【アナと雪の女王/家族の思い出】感想

40点 『リメンバー・ミー』と同時上映の短編。ピクサー映画についてくる短編は毎回実験的なもので、結構楽しみにしてたりします。しかし、本国ではあまりのつまらなさと時間の長さから映画館のスタッフが対応に追われ、途中から上映を止めたとか。そんな情…

「忘れない」ことで、人は生き続ける【リメンバー・ミー】感想

80点 国民的漫画『ONE PIECE』。この作品には、今なお語り継がれている名台詞があります。16巻に掲載されているDr.ヒルルクの最期の言葉です。 「人はいつ死ぬと思う?心臓を銃で胸を撃ち抜かれた時・・・違う。不治の病に侵された時・・・違う。猛毒キ…

誰かの愛に包まれた人生っていいよね。【さよならの朝に約束の花をかざろう】感想

65点 『あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない』『とらドラ!』『心が叫びたがっているんだ』などで知られる脚本家、岡田麿里。彼女の初監督作。脚本家が監督に転向することは実写だとよくあることです。邦画で有名どころを言えば、宮藤官九郎とか、三…

秀逸なリメイク作品【銀河英雄伝説 新たなる戦いの序曲】感想

78点 『銀河英雄伝説』劇場版第3弾にして、OVA版では最終作。内容はOVA版の1話と2話を元に、外伝の内容などを加味したもので、リメイクに近いと思います。ですが、昨今アニメ界で流行りの既存の映像を切り張りし、新規カットを加えて新たに作り直すもの…

銀河の歴史。その最初の1ページ【銀河英雄伝説 わが征くは星の大海】感想

75点 日本アニメ史に燦然と輝く傑作『銀河英雄伝説』。その初めてのアニメ化作品。本編OVAは全話鑑賞済みです。こちらも早く感想を挙げなくては。で、こちらの感想としては、とても面白かったです。最初のアニメ化だけあって、『銀河英雄伝説』のエッセン…

実写顔負けの「子どもの物語」【ぼくの名前はズッキーニ】感想

78点 世界各国のアニメーション映画賞で評価されたスイス・フランス合作のストップ・モーションアニメ作品。最初は観るつもりはなかったのですが、映画館で見かけたポスターにあった、『この世界の片隅に』の片渕須直さんが寄せたコメントを読んだことで興…

革新的アニメーションで「人間・ゴッホ」を描いた意欲作【ゴッホ~最期の手紙~】感想

80点 去年の公開時から鑑賞したかった本作。年も越してしまい、主だった上映館では終了してしまったため、もう鑑賞は無理と考えていました。ですが、今年に入って私の行動圏内の劇場でやっていることを知り、時間もできたので鑑賞しました。 まず、本作を…

【劇場版 カードキャプターさくら 封印されたカード】感想

80点 『カードキャプターさくら』の劇場版第2弾にしてTVシリーズの完結篇。もちろんTVシリーズは全て見ています。劇場版も見たかったのですが、第1作と同じく、何故かどこのレンタル店にも置いてないという状況で、再放送もないし、ずっと本作を見れずに…

【KUBO/クボ 二本の弦の秘密】感想:超ハイクオリティな映像で描かれる「日本昔話」

85点 「コララインとボタンの魔女3D」「パラノーマン ブライス・ホローの謎」などで知られるストップモーションアニメ制作会社、スタジオライカ最新作。何と今度は日本が舞台。「海外の映画で日本が舞台」と聞くと、思い出されるのはトンデモ日本描写の作…

【GODZILLA 怪獣惑星】感想

60点 ゴジラ、初のアニメーション作品。情報が発表されてから、面白い試みだと思いつつ、これまでのゴジラを観ていた付き合いで鑑賞しました。 感想として、本作は「ゴジラ」の世界を1度完全に解体し、ミリタリーとSF設定を盛り込んで再構築した、「ニト…

【空飛ぶゆうれい船】感想:本当の幽霊は? ※ネタバレあり

75点 今から約50年前の東映アニメーション作品。ぶっちゃけ、知名度はないです。今回私が鑑賞したのも、町山智浩さんがよく話をされていたからでした。 完全に舐めて観たのですが、今観ても十分通じる内容の作品でした。観る年齢によっては、世界観が変わ…

【マインド・ゲーム】感想:生と世界の圧倒的肯定

99点 「アニメーションは爆発だ」 かの有名な芸術家、岡本太郎の言葉を借りれば、今作はこのように表現できると思います。この作品は、「生きること」への圧倒的肯定に満ちています。全編を通してアニメーションの動きが半端ではないですが、それそのもの…

【きみの声をとどけたい】感想

50点 東北新社とファミリー劇場の共同企画により発掘された6人の新人声優が主演のオリジナルアニメーション映画。ぶっちゃけ、この6人を売り出すために作られた感がある映画で、普段だったらスルーしてる案件です。ですが、今回は鑑賞しました。理由は2…

ジュブナイル映画の傑作【時をかける少女(2006年版)】感想

細田守の快進撃が始まった記念碑的作品。私が今回、今作を観ようと思った理由は2つあります。1つ目は夏だから。2つ目は、細田守作品の面白さを再確認するためです。 キャリアを着実に積み上げて、遂には作品ごとに一定のヒットを出せるまでになった彼ですが…

【打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?】感想

45点 昨年「君の名は。」を見事なプロデュースで驚異的大ヒットに導いた、川村元気P。彼が仕掛けた次の夏アニメは、岩井俊二監督の名作のアニメ化でした。公開時期、予告、そして宣伝の力の入れようから、東宝が「君の名は。」の二匹目のどじょうを狙って…