暇人の感想日記

映画、アニメ、本などの感想をつらつらと書くブログです。更新は不定期です。

「復讐モノ」の娯楽作として最高【デス・ウィッシュ】感想

85点 『狼よさらば』のリメイク作品。監督はイーライ・ロス。私はグロがダメなので、実はこの監督は敬遠していました。だってフィルモグラフィを見ると、『ホステル』とか『グリーン・インフェルノ』とか『ノック・ノック』とかいかにも私が苦手そうな作品…

我々の生を肯定し、誇りを与えてくれるフレディ・マーキュリーの物語【ボヘミアン・ラプソディ】感想

78点 11月に公開され、今なお尻上がりに興行を伸ばしているQUEENのボーカリスト、フレディ・マーキュリーの伝記映画。私のQUEENの知識は、『ジョジョの奇妙な冒険』にスタンド能力の名前で出てきたな程度の浅はかとすらいえないレベル。そんな…

八幡の成長と決意【やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。⑬】感想

曖昧模糊とした「偽物」の関係よりも、何かが決定的に変わってしまう「本物」を求める奉仕部3人の物語。2011年から現在まで7年続いたこのシリーズも、本書から最終章とのこと。このシリーズは前半と後半で明らかにギアが変わったと思える点があります…

2018年夏アニメ感想⑧【はるかなレシーブ】

最初は不純な動機でした。夏に放送されるきらら枠で、題材はビーチバレー。想像するのはそりゃもちろん女の子の水着です。普通のアニメなら1クールに1回あるかないかのサービス回を、題材的に考えればほぼ毎回見られるのです。誰だって視聴しようという気…

原作を現代的に再構築した傑作【DEVILMAN cry baby】感想

【はじめに】 永井豪の代表作を、Netflixが資本を提供して制作したアニメーション作品。監督は天才・湯浅政明。この組み合わせを見た時、「こりゃ凄いものができるな」という予感を強く抱き、これを見るためにNetflixに加入ました。ただ、視聴したのは201…

『Dr.スランプ』みたいなユルさだけが残った映画【ドラゴンボールZ 神と神】感想

40点 2013年に公開された、シリーズとしては17年振りの劇場版。当時は『ドラゴンボール改』終了から2年経っていたにもかかわらず、最終興行収入が約30億という大ヒットを記録し、『ドラゴンボール』の人気を改めて示しました。私は『ドラゴンボー…

熱狂の時代を生きた人々【止められるか、俺たちを】感想

78点 『止められるか、俺たちを』。これを読むと全盛期の若松プロのエネルギーに溢れる姿を描いた伝記映画かと思われます。しかし、実際に観てみると、それほどの勢いはなく、どちらかと言えば、白石監督から見た憧れ込みの「若松プロ」を描いた作品だった…

「特盛!」これがニコラス・ケイジ映画か!【マンディ 地獄のロード・ウォーリアー】感想

70点 ニコラス・ケイジ。この名前を聞いて思い出すのは、どんな映画に出ても崩れることのないオーバー・アクト。必要以上に怒り、泣き、笑う。必要以上に力を入れて演技をするため、普通の映画に出るとそれが浮いてしまい、それがギャグに見えてしまうこと…

世界観はさすが。でも、話の前半部分は必要ない気が・・・【ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅】感想

55点 実は私、『ハリー・ポッター』は直撃世代でして、原作はもちろん全巻読みましたし、映画も全て観ました。ポッタリアンほどではないにせよ、人並みにはファンのつもりです。しかし、本作は上映当時鑑賞しませんでした。理由は大きく2つあって、1つは…

2018年夏アニメ感想⑦【はねバド!】

バドミントンを扱ったスポーツアニメ。当初は視聴する気が全くなかったのですが、Twitterのタイムラインに1話の試合シーンのGIF画像が流れてきましてね。目を見張りました。急いでAmazon Primeで1話を視聴してみたところ、試合シーンはもちろんですが、そ…

今、世界で起こっていること。まさに今観るべき映画【判決、ふたつの希望】感想

93点 公開当初は観るつもりはなかったのですが、評判を耳にしたので観る気になった作品。時間もできたので鑑賞してきました。 映画を探す場合、自分のアンテナだけだと限界があるため、他の人の意見を聞いて観た映画が素晴らしいものだと何故だか得した気…

ストーリーは雑。でも観れてしまうくらいには面白い【ヴェノム】感想

67点 「スパイダーマン」に登場する人気ヴィラン、ヴェノム。本作は彼を主人公にしたスピン・オフ作品です。予告では散々「悪」であることを強調し、『デッドプール』よろしくダーク・ヒーローもののような雰囲気を醸し出していました。ただ、デッドプール…

圧倒的アニメーションクオリティ!ストーリーは微妙【ムタフカズ】感想

65点 スタジオ4℃制作の日本とフランスの合作映画。スタジオ4℃は以前制作した『鉄コン筋クリート』が大変素晴らしい出来だったため、本作は制作を知った時から楽しみにしていました。鑑賞してみると、確かにアニメーションは素晴らしかったです。しかし、…

「全編PC画面」の設定をフルに活かした秀作ミステリー【search/サーチ】感想

92点 『クレイジー・リッチ』と同じく、キャストの大半がアジア系で占められている本作。キャストがほとんどアジア系。これだけでも大変画期的な作品ですが、本作のそれ以上に画期的な点は、「全編PC画面のみで進む」という点でしょう。最初にこの映画の存…

面白いけど、「設定ありき」感が強い気が。【クワイエット・プレイス】感想

65点 アメリカで公開され、ホラー映画として記録的な大ヒットを飛ばしている本作。私は去年から「ホラーで怖い目に遭いたい」という欲望にかられていまして。なので、それまであまりホラーは観なかったのですが、ちょこちょこ気になった作品は観るようにし…

2018年夏アニメ感想⑥【天狼(シリウス) Sirius the jaeger】

P.A.WORKS制作、安藤真裕監督のアクションアニメ。人類を襲う吸血鬼と、それと戦う主人公たち「狩人」の戦いを描きます。 本作を見ようと思ったのは、制作がP.A.WORKSで、監督が安藤さんだったから。彼の作品は『ストレンヂア 無皇刃譚』は大好きですし、彼…

誰もが誰かを愛したいし、誰かに愛されたい【愛しのアイリーン】感想

89点 原作は未読です。本作を観ようと思った理由は、監督が吉田恵補さんだったため。今年の2月に観た『犬猿』がかなり面白かったので、彼の作品はとりあえず追っていこうと思いました。 本作はさながら、登場人物全員の強すぎる気持ちをグチャグチャに混…

「YELLOW」は美しい色【クレイジー・リッチ!】感想

80点 ハリウッド初のキャストが全てアジア系である本作。これまで、ハリウッドの中でのアジア人とは、ごく一部の例外を除き、型通りの存在としてしか描かれてきませんでした。 しかし、時代は変わりました。人種差別、性差別的な風潮は律されるようになり…

大画面で観るべき、体感する傑作映画【2001年宇宙の旅(IMAX2D字幕版)】感想

95点 スタンリー・キューブリックとアーサー・C・クラークが1968年に制作した不朽の名作にして、映画史上最も難解と言われる作品。私も昔DVDで観たのですが、御多分に漏れずさっぱり理解できず、当時の感想ノートにも、「訳分からん」と書かれています…

ポップカルチャーにまみれた煉獄【アンダー・ザ・シルバーレイク】感想

77点 インディーズ映画『アメリカン・スリープオーバー』で注目され、『イット・フォローズ』の大ヒットにより、一躍ヒットメーカー的な存在となったデビット・ロバート・ミッチェル。順調にホップ・ステップをし、今最も注目されている監督である彼がジャ…

『オルタナ』よりも「劣化版」感が強い【フリクリ プログレ】感想

45点 『フリクリ』の続篇2部作の2作目。前作『オルタナ』は『フリクリ』である意味がない、と書きましたが、本作は『オルタナ』と比べれば、前作と直接つながっているだけあって、まだ『フリクリ』らしさがある作品でした。ただ、それだけに、前作とは違…

『フリクリ』である意味がない。【フリクリ オルタナ】感想

47点 はじめに 「もう、ギンギンじゃんかよ」 「もう」というか、20年くらい前に発表された前作からして「ギンギン」だった『フリクリ』。私はリアルタイムで見たわけではないですが、アニメに興味を持ち始めたときにレンタルで見ました。初めて前作を見…

2018年春アニメ感想⑧【ルパン三世 PART5】感想

国民的な人気を誇るTVアニメシリーズ『ルパン三世』。そのTVアニメとしては5作目となる作品。これまで4度TVアニメ化されていますが、2シリーズ続けてジャケットの色が同じなのは初。 前作PART4は、ストーリーは1本の軸がありながらも、基本はバリエーシ…

ゲーム版『トイ・ストーリー』【シュガー・ラッシュ】感想

82点 12月に続篇が公開されるということで、予習として鑑賞。観終わってすぐは「いやぁ、良いもん観たなぁ」という幸福感に包まれているのですが、しばらく経ってよくよく考えてみると、おかしな点や、納得がいかない点も多くあった作品でした。 監督は…

マッコールを批評的に描いた最高の続篇【イコライザー2】感想

87点 世の不正を正し、世界を均衡化(equalize)させる男、ロバート・マッコール。人は彼を、「イコライザー」と呼ぶーーー。 本作は、彼の活躍を描いた2014年の作品『イコライザー』の続篇となります。前作は「ナメてた相手が殺人マシーンでした」も…

2018年夏アニメ感想⑤【銀魂 銀ノ魂篇(2期)】

「最終章」と銘打っておきながら、中々終わらない漫画(そしてアニメ)「銀魂」。アニメはクールの終わり毎に「終わる終わる詐欺」をするのが定番になってきていますが、遂には原作もいつまでも「最終章」を銘打っても中々終わらないという状況になっていま…

差別主義者への鉄槌【KAMIKAZE TAXI(インターナショナル・バージョン)】感想

95点 現在、『検察側の罪人』が公開されている原田眞人監督の出世作。悪徳政治家、土門のせいでヤクザに恋人を殺されたチンピラ、達男。彼は土門の家から金を盗む計画を立て、実行しますが、土門の手下である亜仁丸率いるヤクザに追い詰められ、達男以外皆…

邪魔する奴らは皆殺し。最高のガン・アクション映画【ジョン・ウィック】感想

83点 遂に観ました。ずっと観たかった本作。キアヌ・リーヴス演じる凄腕の殺し屋ジョン・ウィックが愛犬を殺したマフィアの息子を狙って、送られてくる刺客を殺して殺して殺しまくります。このアクションもバリエーション豊かで、観ていて飽きませんし、「…

2018年夏アニメ感想④【あそびあそばせ】

2018年の6月、夏クールに視聴するアニメを探していた時のことです。私はアキバ総研の新作アニメ一覧を参照して視聴するアニメを決めているのですが、そこで本作を知りました。貼られている画像は可愛らしい女の子が3人。そして作品紹介文には、「3人…

善悪の境界なき戦場【ボーダーライン】感想

90点 今、乗りにのっている映画監督、ドゥニ・ヴィルヌーヴ。そして、同じく今乗りにのっている脚本家、テイラー・シェリダン。彼らが2015年に制作した作品です。前から観たいと思っていたのですが、例によってズルズルと先延ばしにしていました。しか…